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書く側と書かれる側と②
先日、書かれる側になった(取材される側)苦い経験について書いたのでその続きを書きます。
たくさんの記事を書くのに慣れている、きっと敏腕のライターさんの
取材に答えて、とうとう記事は完成したようでした。
「完成しました、チェックしてください」
送られてきた1万文字の原稿を受け取った。重かった。自分の物語だけど読むのが怖かった。
それでも、最後まで読んだ。ライターさんによって書かれた原稿は、わたしに起こった出来事を余すことなく書いていた。
間違ってはいなかった。たしかにこんな出来事があって、乗り越えたお話は最後に前を向いて歩き出す私で終わっている。
なのに、なんだろう、そこにあったのは他人の出来事のようだった。
どうしてだろう、考えたけどその時は答えが出なくて、でもここでこれは違う、と言える気力がなかった。
きっとこれを読んだ方は、
「怖いな、、でもよかった。私はこんな目に合ってない」と思うだろう。
もしかしたら、滑稽にさえ見えて笑えるかもしれない。
それでもいいか、笑ってもらえればいいか。読んでくれればいいか。
私はOKを出した。書いてくださってありがとうございました、と。
世の中に私の経験が出る。それで少しでも笑って、こんな人がいる、まだまだ私のいる状況はマシだ、と思ってくれてもいいかな。
そう、気持ちを切り替えることにした。続