コワーキングスペース「うのベース」から始まる一歩
地図アプリを見ながら小雨降る夜道を行くと、明かりがついている場所があった。きっとそこだと思った。
岡山県玉野市宇野、海の近くにオープンした
コワーキングスペース「うのベース」。
3/24オープニングパーティーに参加しました。
オーナーはライターやディレクターとして活躍されている
東本隼之(ひがしもと としゆき)さん。
私が東本さんと顔見知りになったのは2年前。東本さんはその時、ちょっとスランプに陥っていたように思った。
2年前、Webライターラボというライターさんのコミュニティ内で、東本さんが敏腕ライターさんに公開相談をしているライブを私は聞いた。東本さんはすでにライターとして成果をあげていたのだが、「めっちゃ頑張って最高月収を達成したけど、その後気が抜けてしまってどうしようか」のようなことを相談していた。
ライターを始めたばかりの私は、“最高月収”も“気が抜ける感覚”も想像つかなかったけれど、不安や戸惑いを口にしていた東本さんを覚えている。その後、東本さんは飛躍的にライターの階段を登っていって、今日に至る。こんな良い日が来るんだと2年前の東本さん、想像することもあったのかな。
コワーキングスペースを応援してくれる方を募るクラウドファンディングで、なぜ、今「うのベース」の場を作ったのか想いを知った。未経験からライターになった時に心配する声が多く孤独だったこと、フリーランスや高校生にも場所を提供して人と機会に出会える場にしたいこと。後悔したくないこと、挑戦をすること。感動的だった。
でも。あえてもう一度思う。どうしてここまで、出来たのか。場所を選んで、設計頼んで、内装ものすごおしゃれで、椅子も机も照明も細部に気を使ってる。お金もかかってる。時間も神経もあれもこれも使ってる。今日で終わりじゃなくてこれからも続く、覚悟よ。
なかなか、どころか不可能なこと。できないことを実現した。実際に現場を見てそう思った。なんだろう、思うことを現実にするのは本当に大変なことだから。ここまで突き進めてきた東本さんの気持ちってなんだろう。
東本さんは、うのベースの完成にあたり、お世話になった人たちのことを嬉しそうに笑顔で紹介していた。コワーキングスペースの主で社長の顔でした。いつか聞いてみたい。きっとこんな良い笑顔でいるのは、いろんなことがあった後、の笑顔だろうから。
パーティーの後、帰り道。暗闇に斜めに降る雨で車を運転するのに前が見えにくい。道路脇の電灯が頼りだった。ふと夜道を照らし続ける電灯と、今日最初に見た「うのベース」の灯りが重なった。
“一隅を照らす”、という言葉がある。自分の居る片隅を照らす。一人一人が片隅を照らせばそれは全体を照らすことになる。一隅の灯りがなければ、全体はもちろん見えない。
「うのベース」が一隅を照らすなら、ここで仕事や勉強をした人が縁をつないで広がっていく。
そんな未来が、ぽっと見えました。
また行きますね!
あ、パーティーの時、ずっとトイレのおしゃれスリッパ履いたままですみませんでした笑