図書館の活用法(応用編)
こんにちは。東大阪市立図書館です。
図書館を上手に活用し、より充実した図書館ライフを送っていただくべく、以前、図書館の活用法の基本編をお伝えしましたが、今回はその応用編をお送りしたいと思います。
これであなたも図書館通!
図書館の活用法(基本編)の記事はコチラ↓↓↓
1、閲覧サービス
みなさんは「図書館で本を借りることができるのは当たり前だ!」と思っていませんか?実は、日本の図書館において無料で自由に本を閲覧できるようになったのは戦後になってからなのです。戦前は貸出が有料だったり、入館料をとっていたところもありました。現在でも個人への貸出サービスを行っていない図書館もあります。
図書館は、各館で決められた方針に従って資料を収集し、整理・保存することで、絶版等によって書店などでは購入できなくなった本でも提供することができます。さらに、これらの資料を次の世代へ伝えていく役割もあります。また、郷土行政資料や企業の社史など、書店やインターネットでは見ることができない資料も、図書館では閲覧することができます。
「本屋さんで売ってないからあきらめよう・・・」の前に、ぜひ図書館へお尋ねください。
2、予約・リクエストサービス
「読みたい本があるんだけど、図書館の本棚にはみあたらないな・・・」
そんな時は、予約やリクエストをしていただくことができます。
■予約サービス・・・貸出中や市内の他館にある本を順番待ち、取り寄せ
■リクエストサービス・・・市内に所蔵がない本を購入して提供
■相互貸借サービス・・・市内に所蔵がない本を他市の図書館から借りて
提供(相互貸借サービスについては、次の「3、相互貸借サービス」の項でくわしくご説明します)
読みたい本を「リクエスト(予約)カード」に記入して、図書館カウンターへお出しください。予約はインターネットからもすることができます。インターネットからの予約は事前に「インターネットサービス」の利用申し込みが必要ですので、お申し出ください。図書館にない本はインターネットからは予約ができませんので、リクエスト(予約)カードを図書館カウンターへお出しください。(場合によりご希望に添えないこともありますのでご了承ください)
3、相互貸借サービス
「古くて本屋さんにも売ってないし、もうどうやっても手に入らないよな・・・」市内の図書館に所蔵がなく、またスペースや絶版などの理由により入手が困難な本は、他市の図書館や大学図書館などから借りることができる場合があります。これを「相互貸借サービス」といいます。
基本的には、図書館の資料はその図書館で利用登録されている方以外は、貸出サービスを受ける権利を持っていませんので、東大阪市立図書館で借り受けるのに時間がかかったり、貸出の延長ができなかったり、汚破損のチェックが厳しかったりと、さまざまな制限があります。また、貴重本や壊れやすい本(雑誌・コミック・CDなど)など、借りることができない場合がある資料もあります。ものによっては館内閲覧のみのものもあります。
今まで読んでみたいけれど手に入らなかった資料を手に取れる便利なサービスです。
4、複写サービス
「この本のこの部分だけ調べものの参考にしたい」という時は、複写サービスを利用することができます。図書館では、著作権法第31条に基づき、以下の条件のもと、図書館の資料を複写することができます。
【図書館における複写の条件】
1、必ず事前に申し込みをしてください
2、図書館の資料以外は複写できません
3、著作権の範囲内でのみ複写できます
個人が本を購入せずに複写できるのは、図書館など法律上認められた施設に限られますので、その条件も少し複雑で厳しいものとなっています。
「図書館資料複写申込書」にお名前またはカード番号、資料名、複写箇所を記入して、複写する資料と一緒に図書館カウンターへお持ちください。
いかがだったでしょうか?読みたいなと思った本をあきらめてしまう前に、図書館のサービスを100%活用してみてください。
今回の応用編ならびに基本編の記事は、東大阪市立図書館が発行している図書館だよりを参考にしております。年4回発行しており、図書館館内のほかホームページにも掲載しています。貸出・予約ランキングや、ためになる図書館豆知識も載っているので、こちらもぜひご覧ください。