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寒椿マゼンタ足りぬ印刷機
NHK俳句 2025年3月号で
佳作をいただきました。
木暮陶句郎さんの選で、兼題は『寒椿』です。
ありがとうございます。
まさかの佳作
俳句に触れる機会を持ち続けるため、NHK俳句を定期購読しています。
英語アプリDuolingoと似た感覚です。
投句数は時期・兼題によって異なり、五千から一万句あるそうです。
佳作は180句選ばれます。
記念受験した国立大学の合格発表を見るように、なんとなく佳作の欄を読みました。
そこに以前の筆名があり仰天。横転。動転。
俳句解説
・「印刷機」と「寒椿」の語感が似ている。
・寒椿は赤(レッド)よりマゼンタに近い。
反省点
・「寒椿」から「マゼンタ」を連想するのは、類想すぎたか。もう一捻りすればよかった。
選評つきの句と比較
ぴったりの文化人を取り合わせた俳句が一席でした。
断酒と椿を絡めたり、陶芸と絡めたり。
陶芸に関する俳句が多かったです。
選者の木暮陶句郎さんは、「陶」の字から推察できるように、陶芸家でもあります。
「この選者に相応しい俳句を送ろう」という意識が、欠けていたかもしれません。木暮陶句郎さんが選者を務めるのは、今号が最後です。
最後なら「陶芸に関する俳句を選んでみよう」と思う確率は高かったでしょう。読みが甘いとしか言えません。
「どうせ」の意識
「どうせ選ばれないし、なんとなく作ろう」という意識が、どこかにあったかもしれません。
主戦場は応募総数の少ない公募だ、と。
(この俳句を作った時は特に。2024年の11月ごろ、俳句に無力感を抱いていました)
しかし最近、ありがたいことに、選んで頂ける機会が増えています。
選ばれることを意識しすぎると、退屈な俳句になってしまいます。
それだけは避けつつ、どんな俳句も選ばれる可能性があることを、自覚しようと思います。
裏話とこれから
掲句は写生句です。
マゼンタが足りず、緑がかった写真を印刷しました。
近所の椿(徒歩30秒)を見に行った経験が、結果に現れたかもしれません。
佳作に必ず載っているような猛者も多いです。
次は選評を書いていただける俳句を目指します。
改めて木暮陶句郎さん、ありがとうございます。