【詩】 エビフライ

私は大きなエビフライ
衣が立派なエビフライ
分厚い衣の中は見ないで
見た目は立派なエビフライ

消え入りそうな粗末な中身
纏う衣に生かされている
とっくに死んでる本体を
衣が無理矢理生かしてる

さっさと食べられて
終わってしまいたい

善意や義理や人情を
無下に出来ない弱い私を
自分に代わり掻き消してくれる
そんな何かを待ち望んでいる

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