【詩】 喪失

そこに確かにあったはず
かつては沢山あったはず
日々を過ごしていく中で
いつしか段々減っていく

誰かに指摘をされてはないが
減り続けているのは確か
気持ちの問題かもしれないが
不安は減少を加速させる

今日も掌をすり抜けていく
感触さえも無いままに
儚く散っていってしまう
このまま禿げてしまうだろうか

みっともない私を見たら
幻滅されてしまうかな
それだけが何より怖く
益々消えたくなってしまうね

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