前から2番目は後ろから3番目
どうも。
東野京(ひがしのみやこ)です。
皆さんには忘れられないフレーズがありますでしょうか?
小説や漫画や映画などの作品に出てくる名台詞なんかは心に残りやすいかもしれませんね。
それとは別に、生活の中でも忘れられないフレーズに遭遇することがあります。
今回は私の忘れられないフレーズについて記していきたいと思います。
人間ビリヤード
ある日、見晴らしの良い直線道路で信号待ちをしていた時のことです。
まだ午前中なのに午後の紅茶(ストレートティー)を飲んでいた私に、思いも寄らない衝撃が訪れました。
背後からの突然の衝撃、飛び上がる午後の紅茶(ストレートティー)……。
午前中に飲んではいけないという神の啓示なのかと思いつつ、現実に意識を向けます。
ブレーキに足を置いているのに前に進みだした車。
右足に力を込めても止まりません。
目の前の車に突っ込んでいくという光景をただただ見つめるばかりでした。
鈍い衝撃と共に前の車に追突し、前の車は更に前の車へと突っ込みます。
背後には1台の軽乗用車が止まっていました。
そう、所謂玉突き事故です。
生まれて始めてビリヤードの玉の気持ちを味わえた瞬間でした。
相手が軽自動車かつ大した速度が出ていなくて良かったです。
私の父のようにほぼ即死してしまうという可能性も十分に有り得たと思うので、軽傷で済んだのはそれなりに運が良いです。
車は廃車になりましたが……。
前から2番目は後ろから3番目
私が突っ込んだ相手は中国人の方で、事故の瞬間は私が突っ込んできたと思ったのか激昂してきました。
後ろから突っ込まれたという状況を理解した途端に別人のように優しくなり、その変わりようが少し面白かったのを数年経った今でも覚えています。
警察を待っている間、前の車の方は自身の加入している自動車保険会社の方へ電話をしていました。
「前から2番目は後ろから3番目!」
「だーかーらー!前から2番目は後ろから3番目!」
状況が上手く伝わらないのか同じフレーズを大声で連呼しています。
現段階では玉突き事故の被害者側ということだけ伝われば良いのでしょうが、保険会社とはやり取りが上手くいっていないようでした。
私はこのフレーズが気に入ってしまい、事故以来頭から離れなくなってしまっています。
追突してきた相手よりも記憶に残ってしまっています。
失礼な話
駆けつけてきた警察は状況の確認などを進めていきます。
所謂実況見分というやつでしょうか。
複数名の警察官のうちの一人からとある進言がありました。
「あの人は中国人だから近づかない方が良いですよ」
新型コロナが流行り始めた頃で、中国人に対して過剰に恐れを抱いていたと思われます。
その時は中国人だからといってそういう対応はいかがなものかと思ったのを覚えています。
ちなみにその少し後、その警察官の所属する警察署では新型コロナのクラスターが発生していました。
本件との因果関係は定かではありません。
埼玉県
埼玉県内での事故だったのですが、埼玉県は全国でも交通事故の多い部類です。
単純に人口が多いというのもあるかもしれませんが、それだけではないと思っています。
横断歩道で歩行者がいても停車しない等、交通ルール遵守の姿勢が見られない県だと思います。
危険な運転の数々に命がいくつあっても足りないなと思うばかりなのです。
基本的に住み心地は良いのですが、いつか死ぬかもしれないなというやんわりとした恐怖感は拭えないままです。
おわりに
忘れられないフレーズというだけで他にもいくつか出てくるものがあります。
いつか気分が乗ったらそんな話を記していきたいと思います。
最後までお目通し下さった方、ありがとうございます。
また何処かでお目にかかれたら幸いです。