【詩】 監獄

じっと目を閉じやりすごす
何も手につかぬ一時
数え切れない人々に紛れ
今日も何処かに運ばれていく

外には拘置所が聳え立つ
きっと囚人達は眠っている
規則正しい生活と
食事と寝床が確保されている

彼等の方が自由に思える
死んだ目をした社畜の群れは
満員電車に囚われて
職場という名の監獄へ

働く先の目的が
生きる為なら馬鹿らしい
生きるという苦行の為に
更なる苦行を己に課すなど




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