「無知の知」と「無知の恥」
どうも。東野京(ひがしのみやこ)です。
私はソクラテスの名を聴くたびに、とある先輩のことを思い出します。
今回の記事ではその先輩のことを記していきたいと思います。
T先輩について
彼について話をしていこうと思うのですが、この記事では彼のイニシャルを取ってT先輩とします。
T先輩は新卒で入った会社の先輩で、彼は私の2年前に新卒入社したそうです。
始めて彼を目にしたのは就職活動中に参加した会社説明会で、その会の司会進行を努めていました。
その時は直接話をしたりする事もなかったため、特に印象に残ることはありませんでした。
(しいて言うならばドヤ顔がちょっと気になったくらいです)
その後私が入社して同じ事業所に配属されたことで、T先輩との接点ができました。
T先輩は人気があるとは言い難い人物でした。
容姿は整っているものの、それを打ち消す内面を持ち合わせていた事が大きいと思っています。
お調子者のような一面を持ち、大学生のようなノリを感じることがありました。いわゆる私文のウェイといった様相です。
一方で上司には媚びて部下には横柄な態度を取る一面も持ち合わせていました。
そう書くと嫌な人のように感じてしまいますが、不思議と憎めない人でした。クセはありますが、悪い人ではないんです。
A先輩と私
T先輩とは同じ事業所ではありましたが、担当の領域が異なっていました。
A先輩という先輩が私の教育担当で、彼と過ごすことが大半でした。
彼は仕事の話は勿論、その他の様々な話をしてくれました。
様々なジャンルに精通しており、どんな話題でも拾えるようなイメージでした。
その時期はソクラテスの話をよく周囲にしていました。
ムチムチ
それはA先輩と私とがソクラテスの話をしていた時のことでした。
無知の知の話で盛り上がっていると、近くを通りかかったT先輩が会話に入ってきました。
「え?ソクラテスってムチムチなんですか?」
T先輩はそう言い、真っ直ぐな目で私達を見つめてきました。
ふざけている様子はありません。
「Tくん、面白いこと言うね」
A先輩が大爆笑しながら言いましたが、目が笑っていませんでした。
私はどうリアクションすべきか分からず、固まってしまいました。
私の中の綾波が
「こういう時どんな顔すればいいのかわからないの」
と言っていたような気がします。
よくよく考えてみると、ソクラテスの体型については考えたことがありませんでした。
T先輩の言う通り、ムチムチであった可能性も否めません。
無知の恥?
無知であることは恥ずべきことなのでしょうか。
必ずしもそうではないと私は考えています。知らないことは知れば良いだけなので。
ただし、自身が無知である自覚がなかったり、自身の中にある情報だけが全てだと思ってしまう事は恥だと思います。
自分が正しいと思いこんでいる情報もそれが本当に正しいとは限らない為、他者に伝える際には注意していきたいと思います。
おわりに
最後までお目通しいただき、ありがとうございました。
また何処かでお目にかかれたら幸いです。