【詩】 水滴

夜を越した雨の残滓
丸みを帯びた透明は
思い思いの色を載せ
色とりどりの装飾に

大きさは千差万別
居場所もそれぞれ異なって
一つ一つに何かしらの
意味を持っているような

高い空から降る雨も
すぐ傍から降る雨も
降ってしまえば違いなど
誰にも分かりはしないもの

じきに消えてしまうだろう
日が射せば終わるだろう
そんな儚い貴方を見ては
物想いに耽る朝

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