北海道東神楽町の公営花屋問題について〜番外編〜
例のパンデミック騒ぎで様変わりしたものの一つに「お葬式」があるんじゃないかな。
我が町周辺の片田舎では、狭い式場にとにかくいっぱい人が集まった「お葬式」。
流行を先取り少子高齢化が進んでいる片田舎では、同じく人が沢山集まる「結婚式」よりも圧倒的に開催数が多い。
悲しいイベントではあるが「お葬式」でもなければ会えない遠くの親戚や懐かしの人もいる。
感染拡大防止のため密を避けるというコトで、順次玄関先でのお参りだったり、家族のみでのお見送りだったりと、短い期間で大きな変化があった。
短い期間で大きな変化といえば、かつてのバブル期にも…
職業柄感じた大きな変化…
とにかくいっぱい"花"が売れた時期。
お誕生日に結婚式、飲み屋のお姉さんにプレゼント、あっちこっちの開店祝い等々。
もちろん「お葬式」にもそれまで以上に沢山の"花"が使われた。
白菊一択の供花から様々な種類の花が使われるようになり、その単価もそれまでとは比べようのないほどに。
需要は爆増、お花屋さんのみならず、その生産者においても"潤った感"が十分に感じられた。
"花"が衣食住に限りなく近づいたとも錯覚したりして…
世間では競って"花"を使いまくっていた時代。
そんな環境下のとある町に「お葬式に供花はご遠慮しましょう」って運動があったとしたら…
確かに"花"なんて何の役にもたたないし、現金で貰った方が良いし。
無駄と言えば無駄。
当時、町には"花"の生産者も多くいました。
その"花"を仕入れて販売する花屋さん的にみて、一体どうなんでしょうか?
このような「生活改善運動」そのものは決して悪いことではないのだけれども…
トータルバランス的には「?」
この度、同じ町が公営花屋さんを始めるという。
採算性も計画性もなく多額の公費を投入し、同じく公営生産施設で栽培された商品を、有名ガーデナー設計のフラワーガーデン付きの公営花屋で販売する。
物珍しいコトやってんなってコトで人は集まるでしょう。
それだけ町にお金を落としていただけるのなら良いのですが…
採算度外視の"おもてなし"は本当に"町のため"なんだろうか?
金額大き過ぎちゃう?
話題に事欠かない東川町と美瑛町が隣町、旭川空港のある町。
近隣他町と比較し、極端に"お店屋さん"の少ない町。
何かが違っていた結果であるのは間違いない。
現在、この町には同様の商売をする事業者がある。
その一方で言う、創業支援や企業誘致。
トータルバランス的には、どうなんでしょ?
多分、この辺に何か問題あるんでないのかなーって思うんですけどね。
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