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届け!七夕の夜に (140文字小説)

 針が十二をまたぐと、それは届く。

 勤勉だった牽牛と織女は、夫婦になると怠惰になり天帝に引き裂かれた。

 私達は決して怠惰ではなかった。

 しかし天は怒った。

 地球は割れ、私達は引き裂かれた。

 もう針が重なる。

 来た。

 一年越しの電子メール。

 私も愛してる。

 届け、一年後のあの人に。

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東原そら
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