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男の矜持を捨てるとき (140文字小説)

 助けが欲しい。

 しかしプライドがそれを拒む。

 確認を怠ったことが悔やまれる。

 この危機を脱しなければ。

 体の反動を使っても、起きれない。

 角度が悪いから、腕の力も入りにくい。

 絶体絶命だ。

 唯一の危機回避法は、大声だ。

 だが、公衆便所の便器にはまり込んだ醜態を、人に晒せるか!

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