読むこと書くこと
『漢検』をご存知のことと思う。
今日のニュースで、5才の女の子が10級に満点で合格し、漢字検定協会から協会賞を贈られたとあった。
ちなみに、どんな門題かと見てみた。
小学一年生修了レベルとあって、さすがに私自身も満点だった。
だが、時間制限があるテスト形式で、5才の子が満点を取れるとは、実に素晴らしいに付きる。
2000年以降、漢検の受験者は増加の一塗を辿り、2008年には280万人までになった。
ところが翌年以降、減少が続き、昨年2023年には140万人までに半減した。
読めるけど書けない。
今、多くの人が直面しているであろうこと。
漢検の価値もあるだろうが、だからこそ、受験する気にならないのかもしれない。
果たして、今、『手で文字を書く』という時間が、一日の中で、どのくらいあるのか。
そう考えると、空恐ろしくもなる。
一度、実際に時間を図ってみるのも面白い。
とはいえ、書くという場面が無いのも事実で、noteに投稿した自分の記事を書いてみる、ということからでも良いと思う。
そのうち、読めないし書けない、という時がやって来る。
1級・準1級は、それこそ、読めないし書けないの世界。
合格できなくても問題はない。
せめて、日常的な2級レベルが出来るためには、実際に相等読み書きをしなければならない。
2級で満点を取っても誰も褒めてくれないが、これもそのうち、褒めてもらえる時が来るやもしれない。
漢字が書けることが目的ではなく、本を読み、文字を書く、知性に対するこの重要性が問われている。
最後に、この文章の中に、5か所漢字の間違いがあるのに、この時点で気付かれた方は、機会があれば一度挑戦してもいいかもしれない。
なんとなく変だな?と思っただけの方は、もう一度探してみるとよい。