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コーヒーの日


10月1日、今日は「コーヒーの日」だ。
簡単に書けば、コーヒーの栽培サイクルが、10/1〜9/30の一年間で、その初日だからである。

だからといって、なにか大々的なイベントがあるわけではなく、知らない人の方が多いのかもしれない。
むしろ、10月になり、あの忌まわしいイベントに向け、オレンジ色のポップがより目立つようになってきた。
それだけまだまだ万人向けではないのか、はたまたエンターテイメントに向かないのか、なんとも寂しいような悔しいような、そんな感じがする。


例えば、「愛の珈琲豆」とかと称し、片想いの男子に珈琲豆をあげると、なんと両想いになってしまう、などど女子向けにテキトーな事を言ったイベントをやったり、珈琲豆のオバケを装い、「珈琲豆をくれなきゃイタズラしちゃうぞ」と街を練り歩いたり、なぜか10月1日の朝になると枕元に珈琲豆がぎっちり入った靴下が置かれて皆んな大喜びしたりと、インパクトのある有意義な素晴らしいイベントをやってこその「コーヒーの日」ではなかろうかと、真剣に考えた。

事のついでに、そのイベントで使われる珈琲豆が、ひがし謹製の豆だったりして、しかもたくさん売れたりして、ウハウハの左うちわになったりして、もうこんなくだらん会社行かなくてよくなったりして、などと「コーヒーの日」とはなんの関係もない妄想まで真剣に思い浮かべた。


家に帰り、そんな事を真剣に考え思い浮かべながらインドネシアマンデリンg1を極深煎りに焙煎していたところ、煙が室内に立ちこめたのに気づかず、煙感知機が派手にビービー鳴って、それを止めようと豆から目を離したら、激焦げ深煎りになって、とてもじゃないが淹れることのできない失敗作になった。

最近稀に見る失敗、ロクでもない事を考えるからこうなるんだと、まさにインパクトのある「コーヒーの日」となった。





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