第3章 美ボディ＝健康ではない
近年、巷ではフィットネスブームと呼ばれるくらいトレーニング人口が急増した。
私自身は中学2年の夏から筋トレを定期的におこない早20年以上経過しているので歯磨きのように変わらず続けているのだが、にしてもフィットネスブームだなと感じる。
しかし、それと同時にマッチョ＝健康というのはちょっと違う。その理由を書き連ねてみた。
1.ボディビルダーは種の保存からすると最悪な状態
何を隠そう、私はもとボディビルダー。つい最近の2016年まで大会に出ていたから、もととつけるほどでもないが。笑 ボディビルやフィットネス系のコンテストには過去４回も挑戦している。
自分自身がボディビルダーだったから分かることではあるが、ボディビルダーは健康とはほど遠くにいる。
なにせ人が生きていく以上の必要のないある意味無駄な筋肉をつけていくことに他ならないから。
基本的に筋肉がなぜつくのかというとストレスへの抵抗である。
適切な負荷でおこなうぶんには適切な量の筋肉がついてくるものだが、ボディビルトレーニングの場合はそれ以上に目的の箇所に負荷を多大に乗せるためあそこまで筋肥大をする。
逆に言えばそこまでやらないとあそこまでにはならない。
つまり、体を痛めつけることであの体を手に入れる。
私は必要な筋肉は必要だが、必要以上の筋肉は必要がないと思っている。
なにもそこまで痛めつけて＝健康というのは大いに間違っているのでそこだけはあなたにはわかってほしい。
2.脳は必要のない筋肉はつけたくない
先ほども述べたようにボディビルダーほどの体を手に入れたいのだったら、多大に痛めつける他はない。
なぜなら、脳は必要のない筋肉をつけたくはないからだ。人間には種の保存の本能という遺伝子を受け繋いでいくための防御装置が生得的に備わっている。
その装置はいかに生きながらえるのか。を最優先とするためなるべく必要以上の筋肉はつけたくはない。
筋肉量が多いということはそれだけ基礎代謝が高い。
基礎代謝が高いということは食物がなくなったとき、飢餓状態に陥った時に真っ先に死ぬ可能性が高いということになる。
増して、大会前の体脂肪が低い状態だとすると誰よりも先に真っ先に死ぬ。
確かにこの日本のような先進国でそのような状態になるのは、なにかしらの天災があったときくらいかもしれないが、脳（種の保存の本能）的には避けたいのは当然のことなのはわかっていただけたのではないだろうか。
つづく
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