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#12 父が一番ツライのかもしれない

母の介護がスタートしてまず大変だったのは、
父のこと。

それでも、1~2ヵ月が経つと、
「やっぱり父が一番ツライのかもしれない」
そう思えるようになりました。

介護のなにもかもがスムーズにいく日もあれば、
そんな日は笑顔で接することができて、
直で母の態度が刺さってイラ立ったり涙が出たりする日もある。

それでも私たちは家に帰ってリセットすることができるが、
実家の父には、逃げ場がない。

たとえ母がデイサービスに行っている間は解放されても、
帰宅の時間には家にいなければならない日常は、
地味に父の自由は奪われている。

最初は、月曜~土曜までフルフルでサービスを利用できることに、
「助かる」「ありがたい」という視点しかなかった。

父のことを想像する余裕ができたとき、
母のこの状況に一番ショックを受けているのは父だよね。。
もっというと、受け入れられないでいるかもしれない。

退院後の1~2か月は、
家族はバタバタしていながらも、
母は、新聞を渡せばめくる行為をしたり、老眼鏡をかけようとしたり、
夕食後に孫たちとパズルに参加したりなど、
ちょっとした行動や多少の会話もありました。

その後、いつからとは覚えていませんが、
徐々に発語も無くなり、自発的な行動が無くなっていきました。

母の認知症の進行は、思っているより早いかもしれない!

そう思うと、
「自分自身が後悔しないように」
という気持ちが明確になったのを自覚しました。

家族のギクシャクや父のこと、
きょうだいに対するちょっとしたもどかしさとか、
私がどうにかしようって思わなくていい!

それぞれ自分の生活を一番に考えて、
できる人が、できることをやって、
ムリが生じたら、また介護の方法を考えればいい。

母の認知症の症状もさまざまな変化が起き始めてきます。

今日はココまで。


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