〇経済産業省の資料読んでいこう!第二回キャッシュレス決済の中小企業への更なる普及促進に向けた環境整備検討会を読んで①
自分の社会勉強にもなるのでやっていこうと思います。
(経済産業省の審議会・研究会からの2021/10/18新着情報より)
目次
1,第1回の議論の振り返り
2,クレジットカード、電子マネー、コード決済にかかるコスト構造
3,消費者周知のあり方素案
4,キャッシュレス決済に係る店舗における検証の進捗
それでは,第1回の議論の振り返りから読んで行きます。資料中の専門用語や分からない言葉、僕が気になる部分を調べてたり、補足して読み進めていきます。委員からの主な意見は、下記のとおり
「コスト構造分析」の決済サービスの提供側の委員
●何もってコストが適正と評価するのかは、店舗や事業者などの立場により考え方が異なる。前提として、コストの低減は本来事業者間の競争に委ねられていることから、少なくとも健全な競争を阻害するような動きは避けるべき。
●検討においては、商習慣が異なるのは前提とした上で、モデルとなる海外のイシュア・アクワイアラの収支構造があれば参考になる
●インターチェンジの仕組みに対する理解を深めていただくとともに、インターチェンジを介さない取引があることについても関係者の理解が進むことが望ましい。総合的に加盟店側が決済事業者やサービスを自由に選択できる環境の整備が有意義。
●コストは加盟店の導入の障害になっているため、現状明らかとするとともに、業界全体の状況を考慮した議論をすべき。
ここで言葉の補足
☆イシュアとは
カード発行会社のことです。例えば、国際カードブランド「Visa , American Express , JCB , Diners Clubなどなど」から使用ライセンスを取得し、消費者に国際ブランド付きのクレジットカードを発行します。(決済単価の0.05%を国際カードブランドに利用料として支払っているようです。)
また、イシュアの役割は主に3つあります。1つ目は、クレジットカードの発行。2つ目は、カード会員管理とカード利用代金の回収。3つ目は、カードの不正利用の信用管理。
☆アクワイアラとは
加盟店契約会社のことです。例えば、商店街などのお店を国際カードブランドで決済できる加盟店に入ってもらうことです。(加盟店手数料として決済単価の約3.25%を加盟店が支払っています。)
また、アクワイアラの役割は主に3つあります。1つ目は、加盟店契約数の増加。2つ目は、加盟店の信用審査と管理。3つ目は、カード決済された時、イシュアはカード利用者から代金回収します。アクワイアラはイシュアから回収代金を受け取り、加盟店に支払いします。(その時、アクワイアラはイシュアにインターチェンジフィー(決済単価の約2.3%)を支払います。カード利用者からの代金回収の手数料的なものなのでしょう。)
第1回では、こんな意見が決済サービスの提供側からあったようでした。僕的には、イシュア、アクワイアラ、インターチェンジフィーなどの言葉の意味とクレジットカード手数料のながれを把握できて楽しかったです。
今回はここまでにします。
次回は、決済サービスの導入側の主な意見になります。
読んでいただきありがとうございました。