Shun Higano

BOJ.inc🗺️ 欧米豪観光客を出迎える観光地づくりをしています。 旅と野球と教育が好…

Shun Higano

BOJ.inc🗺️ 欧米豪観光客を出迎える観光地づくりをしています。 旅と野球と教育が好き。

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"高度観光人材"になるために。

観光は"光"を"観"ると書く。 まさに国の光を観るために観光業は存在する。しかし、光を観るためには、太陽を直視できないように眩しすぎても、消えるか消えないかの線香花火のように暗すぎてもだめ。ちょうど良い光をつくることが大切だ。 今、日本観光は太陽と線香花火の二極化が発生している。人気観光地ではオーバーツーリズムで観光客や地域住民の満足度が上がらずせっかくの素晴らしい観光資源が存分に生かされていない。反対に、素晴らしい観光地であるのに線香花火のように消えかかってしまうような

    • 【"SHOGUN" 将軍"エミー賞受賞】日本文化の伝え方と海外で活躍するということ

      とてもBigで日本人として誇らしいニュースが飛び込んできた。エミー賞史上最多の18冠受賞。主用4部門でも最高賞に輝いた「SHOGUN 将軍」。日本の時代劇が世界へ認められた証だろう。作品が素晴らしいことはもちろん、何よりも日本の伝統的な文化が海を渡りハリウッドや西洋世界で認められたことが何よりも嬉しい。 世界で活躍する日本人はたくさんいるが、どうしても西洋から見ると極東の島国の日本人という印象しかない。エンターテイメントの世界に詳しくはないが、「映画といえばハリウッド」とい

      • 【パスポート所持率17%の衝撃】海外旅行者の増加がインバウンド観光の質を伸ばす。

        衝撃の数字だ。日本人の17%したパスポートを所持していない。日本のパスポートは世界最強と言われ、先人たちが築いてきた外交努力により他の多くの国々に比べてVisa(査証)なしで入国できる国が多い。私自身も特に東南アジアの国々の入国審査では日本国民というだけで、顔パスのように入国審査を通過できたことが多々ある。 「なぜ日本人はパスポートを持たないのか?」という問いに答えるのはやや愚問であると感じている。コロナ、物価高騰、円安(ちょっと円高になってきたけど…)などすぐにでも答えが

        • 観光業界に「稼ぐ力」を!DMOとDMCの役割について。

          「地域にはDMOが!」「インバウンドに対応するためにDMOを!」そんな声が全国から聞こえます。現在、日本には登録DMOと候補DMOを合わせると300以上もの組織が存在します。 観光庁によると、DMOとは下記のような法人を指すようです。 特に注目したいのが「稼ぐ力」という部分。この稼ぐ力という点において、私はDMOだけでは不十分であると考えています。DMOが悪いというわけではありません。DMOという組織を増やすことだけてなく、その地域の特性や強み、状況等を加味しながら「DM

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        "高度観光人材"になるために。

        • 【"SHOGUN" 将軍"エミー賞受賞】日本文化の伝え方と海外で活躍するということ

        • 【パスポート所持率17%の衝撃】海外旅行者の増加がインバウンド観光の質を伸ばす。

        • 観光業界に「稼ぐ力」を!DMOとDMCの役割について。

          旅と「高付加価値」

          近年、「高付加価値」という言葉が観光業界のホットキーワードである。地域への消費単価を増加させるためのコンテンツ造成やツアー企画など、国をあげて施策を行なっている。そのおかげで、全国各地で高付加価値な旅行商品が増えてきた。 しかし、「高付加価値」という言葉だけが一人歩きしてややミスリードになっている印象も受ける。"高"という字から「値段が高い=高付加価値」と連想してしまうが、値段が高いければ高付加価値で旅行者が来るということではない。実際に、故郷・栃木県では高付加価値商品とし

          旅と「高付加価値」

          観光人材のロールモデルになる

          ●不足する「高度観光人材」業界内外から指摘されている大きな課題が「人材不足」です。これは観光業に限らず、どの産業でも言われている話ですが、観光業は特に深刻です。 コロナ禍を挟み、観光そのものが再定義されている中で従来の旅の在り方が変化しています。さらに、サービス業という側面もあり労働条件の悪化、先の見えないキャリアに関する不安があることも事実です。 観光業というと旅行会社やホテルが、クローズアップされますが、実はもっともっとたくさんのプレイヤーが存在します。観光地づくりの

          観光人材のロールモデルになる

          【2024年】結局は、今できることに一生懸命になること。

          2024年が始まりました。今年は、辰年。2000年生まれの僕は年男になります。12年に1度の巡りの良い年。龍のように天高くまで上昇気流に乗っていきたいと思います。 しかしながら、正月早々痛たましいニュースの数々。観光業界に身を置くものとして複雑な思いが心に残ります。1日でも早い復興と安全な旅が戻ってくるためにもより微力ながらに貢献していきたい所存です。 「1年の計は元旦にあり」との言葉の通り、心機一転、新しい目標をつくり何かをはじめるには良いきっかけです。観光業界の若手と

          【2024年】結局は、今できることに一生懸命になること。

          観光立国を目指すなら、海外旅行者を増やすべし。

          12月から、欧米豪をターゲットにしたインバウンド旅行会社で働いています。僕の業務は、自社内でストックしたノウハウをもとに、日本各地の観光地をコンサルティングする仕事です。 「いずれかのタイミングで観光業界…」と思っていましたが、こんなに早く決断するとは。観光への熱烈な思いをずっと持ち続けていました。 入社して1週間ちょっと。毎日、大好きな観光について考えることができ、 脳みそにいい汗をかいています。 「観光立国・日本」をつくるための現状と課題さて、今の観光業界は、国の政

          観光立国を目指すなら、海外旅行者を増やすべし。

          旅は"ユーザー体験"の宝庫である

          はい、今宵もやってまいりました。「旅とは〇〇である」論争。いつも繰り広げられる「〇〇とは〇〇」である定義づけ論争ですが、シンプルにそれぞれの個性が出る答えがたくさんあって楽しいなと思っております。 そんな論争に乗っかり、今、仕事として従事している「マーケティング」と掛け合わせ、旅を語ろうと思います。 言わずもがな、私個人の一意見です。 1.旅=人生の縮図である何十年も前から「旅は人生」「Life is journey」という言葉は、旅業界を中心に言われています。まぁまさ

          旅は"ユーザー体験"の宝庫である

          右と左を知るから「真ん中」がわかる

          「みなさん、"真ん中"ってどう定義しますか?」 忘れもしない大学1年生の頃の教職の授業。教授からの問いに答えることができなかった。 真ん中。Google先生によると… なるほど。数学的にいえば点と点を結び、線を引いて初めて真ん中がわかるということになる。しかし、なぜ教職の授業でそんな問いが出たのだろうか。 教授は続けてこんなことを言っていた。 「政治の右翼と左翼ってありますよね?みなさんは日本の政党や世界(アメリカ)の政党がどういう政治信条かわかりますか?右翼的な考えと

          右と左を知るから「真ん中」がわかる

          目的のため。マネジメントとリーダーシップ

          間も無く新生活がスタート。僕もアメリカから帰国して感じたものを少しずつアウトプットしようと思っている。新年度が始まると何かを始めるにちょうど良いタイミング。僕はこの2年間のリーダーとしての経験を次のステップの糧にしたいと思っている。 変化したリーダーシップとマネジメントの価値観ご存知の通り、TABIPPO学生支部の代表として2年間で累計500名以上のメンバーを率いてきた。初めましてのキックオフから10ヶ月間でチームを作り、集大成を作らなくてはいけない超タイトなスケジュールで

          目的のため。マネジメントとリーダーシップ

          要白。BackpackFESTAを終えて

          「本日はご来場頂きありがとうございました。」頭をスッと下げる。背中は90°、両手は体側につける。興奮と安堵が入り混じる中に鼓膜を刺激する万雷の拍手。 あぁ終わったちゃった。 ご来場してくださったお客様、10ヶ月間一緒に走ってきた学生支部のメンバー、4年間お世話になったすべての人への感謝を込めた5秒間のお辞儀。 僕の大学生活が幕を閉じた瞬間だった。 余白と要白1月に道東合宿を行った。同時並行で「#余白をえがく道東旅」にも参加。お世話になっている大瀬良さん、道東の皆さんた

          要白。BackpackFESTAを終えて

          今、信じてほしい「コトダマ」の力【TABIPPO学生支部メンバーへ】

          人の言葉には不思議な力がある。あの時のあの一言が…。そういった経験をしたことがある人も多いだろう。 言葉は時として暴力にも人の能力を最大限引き出すものにもなる。そのくらい言葉というものは大きな力を持っている。 思えば、高校1年生。人間関係に悩み学校生活も大好きな野球も身が入らなかった時、コトダマという本をずっと読んでいた。なんで買ったのかもわからないけど、この本を毎日毎日貪るように読み漁っていたことを思い出した。 最近はマンガからコトダマを感じる。不朽の名作のスラムダン

          今、信じてほしい「コトダマ」の力【TABIPPO学生支部メンバーへ】

          TABIPPOを卒業します。4月から新天地へ。旅を広めるラスト1週間。

          3/3。大学の卒業発表はあっけないものだった。学生専用サイトにログインして、教授会で卒業が承認されたことを確認する。4年間短かった。あっという間だった。結局大学にはほとんど通学せず、オフラインでパソコンに向かう4年間だった。 後悔はない。教員免許も習得できたし、卒論も大好きな観光マーケティングを題材にして書くことができた。4年間、夢中になったのは「旅を広める」こと。高校野球を引退し、ぽっかりと上の空になっていた僕に旅を与えてくれたTABIPPO。この春、卒業して新天地へ向か

          TABIPPOを卒業します。4月から新天地へ。旅を広めるラスト1週間。

          旅は"ホンモノ"を感じるもの

          「旅は◯◯だ」とよく定義される。旅は愛だ、旅は出会いだ、旅は人生だ。人それぞれの解釈があって良いし、旅に正解はない。自分なりの旅の形を見つけて、楽しみ、笑い合えば良いと思う。 かれこれ4年間、旅ど真ん中で毎日旅という言葉を発し、思考してきた。日賀野舜=旅みたいなブランディングが出来上がって行ったのも当然だろう(笑)奇しくも、昨日は友人2名から卒業旅行の相談がきた。 あぁもう終わりか。実感がないまま旅中心の学生生活が終わろうとしている。僕の隣に4年間ずっとい続けた旅はどのよ

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          2022年の旅を振り返って

          12月29日。今年も残り3日となりました。あっという間の1年間。みなさんはどう過ごしましたか。ふと思い立って今年の総移動距離を調べてみたところ、ざっと計算しただけでもなんと50,000km!我ながらよくもこんなに移動したなと思っています。100万キロのフィルムとはいきませんが、5万キロの旅のフィルムを書いてみたいと思います。 1月今年の1月はとても慌ただしかった。訪れた先は福岡県。北九州で行われたTABIPPO学生支部の全国合宿に参加するためです。関門海峡を渡り人生初の山口

          2022年の旅を振り返って