【AZ】トレードでエウへニオ・スアレスを獲得
お世話になっております。
まず来年度につきまして、ひとまずMLB30球団noteから離脱することになりました。
理由としましては競馬に専念するためです。
日本競馬が産んだ史上最強の天才・イクイノックスを筆頭に最速の令嬢・リバティアイランド、地上の一等星スターズオンアース、復活を期す逃亡者タイトルホルダー、ついに覚醒した最強マイラーナミュールなどなど群雄割拠の日本競馬界。それを理解するためには日夜競馬に集中し、馬一頭一頭、騎手一人ひとり、競馬場それぞれの特性を脳に叩き込み分析せねばならぬと痛感しました。
これまでのMLBと野球の二段構えという呆れた考え方では二兎を追い一兎をも得られぬままで終わってしまう。そんな思いから今回の決断に至った次第です。ちなみにここまでの話ほぼ嘘です。今回もよろしくお願いいたします。
さて今オフに入ってからろくに動きのなかった我らがDbacksですが、初めてと言っていいムーブでいきなり生き馬の目を抜くが如きビッグディールを成し遂げました。マリナーズから正三塁手エウへニオ・スアレスを獲得したのです。
今回のnoteではトレードの詳細とその意図、そしてこれに関連する過去および今後の動きについてまとめていきます。
トレードについて
まずはトレードの全容を見ていきましょう。
AZ獲得
Eugenio Suarez(エウへニオ・スアレス) 三塁手
SEA獲得
Carlos Vargas(カルロス・バルガス)救援投手
Seby Zabala(セビー・ザバラ)捕手
レギュラー三塁手のスアレスを獲得し、リリーフプロスペクトのバルガスと、控え捕手のザバラを放出しました。
それぞれの選手についてみていきましょう。
エウへニオ・スアレス
知ってる人は知ってるMLB屈指のパワーバット。今季はキャリア初の162試合全試合に出場し、(短縮シーズンを除けば)7年連続の20本塁打以上となる22本塁打を記録。OPS.714とやや低調な打撃成績ではありましたがwRC+は102と平均以上をキープするなど、最低限の結果を残しました。
また、守備ではOAA+11と素晴らしい貢献を残しており、最終的なfWARは3.2。前年の4.1こそ下回ったもののレギュラーとして十分な貢献を残しています。
今季のDbacksは三塁のレギュラーに死ぬほど悩まされ、ワールドシリーズへ進出してなお三塁は大きな穴であり続けました。Evan LongoriaがFAとなった今誰が三塁を務めるかは大きな悩みの種だっただけに、スアレスの獲得はまさに重畳。年齢的にも下り坂に差し掛かり、スタッツ的にもやや怪しい部分が見えるとはいえあと2年間$10M強でキープできるレギュラー三塁手なんてそうそう手に入るものではありません。
もしどうにもならなくともDbacksには三塁のプロスペクトとして何人か名前が上がる選手がいますし、2年最低限の貢献で(WAR2程度)しのいでくれさえすれば十分元が取れるサラリーですので極めて低リスクなのも美味しい点。
大枚はたいてMatt ChapmanかJeimer Canderalioに全ベットする未来もあっただけに、そんな危険を見事回避し、トレードをまとめたMike Hazen以下フロントには頭が上がらないところであります。
カルロス・バルガス&セビー・ザバラ
対価として放出したザバラは今季シーズン中にホワイトソックスからDFAになっていたところを獲得した守備型の控え捕手。ガブリエル・モレノが戻ってくるまでのつなぎ扱いだったためわずか7試合の出場でしたが、少ない打席数ながらOPS.899と好成績を残したためシーズン終了後もFAになることなく40人枠に残っていました。
……だと思いましたがまさかこんなトレード話があるとはね。正直タダ同然で獲得した選手でしたし、モレノがいる以上2番手捕手以上の立場になれることはありませんので放出は全く問題ないところです。
バルガスは昨オフにガーディアンズからトレードで獲得した剛球リリーバー。平均100mph近い速球で相手打者をねじ伏せる期待のクローザー候補でしたが、制球が壊滅的すぎてMLB定着はなりませんでした。
救援投手の育成に定評のあるマリナーズであれば十分に覚醒させられる可能性はありますし、ポテンシャルを買われてトレードの対価となったのかもしれません。ただ、どちらにせよDbacksが彼をどうにかできたとは思えないのでトレードで放出したところで懐は痛みませんでした。
総じて見ると、Dbacks側としては文句のつけようがないトレードだったと言えます。
関連した動き
ついでと言ってはなんですが、ヤンキース傘下のAAAでそれなりに打っていたAndres Chaparroをマイナー契約で拾ったようです。まだ24歳ですしベネズエラでのウインターリーグでもそれなりに打っていますので、デプスとしては文句のない補強になりそうです。
今後の展開
今オフのTodoとしては三塁手、先発投手、右の外野手がありましたが、これで三塁手はクリアしました。
次なる課題は先発投手と外野手、そしてザバラに代わる二番手捕手になりそうです。
先発投手についてはすでに山本由伸に興味を示しているなどという怪文書が出回っていますが、契約規模を考えればかなり望み薄。もう少しリーズナブルな選手を狙うことになるでしょう。
外野手についてはホワイトソックスのEloy Jimenezのトレード先候補としてDbacksの名前が上がっていました。もっともJimenezの外野守備はとても見ていられるレベルではないのでDH専任になるでしょうが。
できればLourdes Gurrielとの再契約を狙いたいところですが、ペイロールも限度があるのでどこまで行けるかと言われると微妙なところ。だぶついた左の若手外野手を使ってのトレードもあるかもしれません。
最後に二番手捕手ですが、こちらは正直なんとでもなるところですので、市場にいるベテラン捕手を1年契約で獲得しておけばいいのかなと思っています。
そんな感じです。今後も何かあればよろしくお願いいたします。