気がつけば辞められないお酒そして入院
私がお酒を飲み始めたのは未成年でした。基礎工事と言う現場仕事に16歳の頃働き始めました。
そこの親方に仕事の後の1杯は美味い。
そう言われて飲んだのがきっかけで飲酒生活が始まった。
正直味は不味くて吐き気え覚えました。
ですが、しばらくすると身体中が麻痺したようになり、疲れてた身体が徐々に和らいでいくのを覚えた。
足先から脳にかけてほわぁ〜っと。
そしてその日は飲みながら帰宅し、しばらくお酒の酔いに浸ります。
まだこの頃は面白いなぁー程度の感覚でしたね。
そしてそんな習慣があっという間に習慣化されます。
仕事終わり→飲む
これが最初のお酒の記憶で、仕事の疲れを癒すと言うプログラムがここで植え付けられました。
そして次は、週末の友達とお疲れ飲み会です。
ここでも疲れた身体を癒し、仕事や普段の嫌な事などを話し、更にお酒を飲んだ酔いに任せて友達とふざけたりしました。これがまた頭が単純化されてるので楽しいと判断する。
するとここでもあまりの楽しさから、週に1回の発散と言うめいもくの飲み会が習慣化されていきます。
ここでは1週間の疲れを癒すと言うプログラムが植え付けられます。
そして次は、そんな日常に更に追い討ちがかかります。
それは不幸です。彼女と別れた、肉親の死、要は見たくない現実を突きつけられました。
すると、その感情を抑えられない悲しさを消す為に、お酒を飲みます。
するとお酒で脳が麻痺されるので悲しさは感じなくなっていきます。
飲めば飲むほど酔うため、感じなくなっていきます。
ここでは辛い事があったら飲んで忘れようとプログラムされます。
ですが、辛いレベルが高いとかなりの飲酒量になります。
というか、私はそうでした、飲んでも飲んでも酔いが冷めればまた現実が来る。
要は結果は変わらないどころか酷くなってる状態でした。
そしてそのプログラムはそんな事もかえりみず発動し続けます。
すると次第に身体が耐えきれなくなり、酔っ払ってフラフラになり、記憶がなくなり、しまいには寝てしまいます。
ざっくりですが私の場合はこんな感じにどんどんお酒にコントロールされるような飲み方になっていきました。
つまり、最終的には現実で少しでも嫌な事があるとお酒で回避しようとします。
これを飲酒逃避とでも言いましょうか、私はたくさんそうやって逃げてきました。
飲酒逃避が増えていくとどんどん膨れ上がります、ちょっとした事でも飲酒。
例えば二日酔いも、酒に酒をぶつけて気持ち悪さを回避しようと早朝から飲む迎え酒というのもあります。
経験上、二日酔いは気持ち悪く、動機はするし、ある時は過呼吸になる事もありました、そんな時に1杯飲めばその苦しさから解放されます。
そして、その1杯からまた再飲酒が始まったりもします。
ですが、ここまで来るとかなり危険な状態だと思って良いです。
むしろ二日酔いですら良い状態では無いのにそこにまた酒を持ってくるというのは、傷口に塩…いや唐辛子を塗っているようなものです。
でも、アルコール依存性というのはそう言う行為を当たり前のようにさせてしまいます。
よくアル中は手が震えて飲むとピタッと震えが止まると言う話を良く聞きます。
ですが、実際はそれよりも酷い状態が多いです、そもそも私自信手の震えで迎え酒をした事が無いので分かりませんが、私の場合は過呼吸が多かったです。
息が吸えないものだから、怖くて飲んでしまいます。
そして不思議な事に飲むと苦しさから解放されるのです。
そしてそんな飲み方をする様になってからふと気がつくと自分はそこで始めて、お酒を辞められ無いことに気がついたのです。
1日2日…いや1ヶ月。それぐらいなら気合いで何とか飲まずにはいられるのですが、日が経つと、少しぐらい飲んでもいいんじゃね?
となって再飲酒が始まります。すると、またお酒の生活が始まって行きます。
つまり、アルコール依存性になっていたのです。
そして最終的にキャッシュカード、前借り、全財産あらゆる手を尽くし1ヶ月間の連続飲酒が始まりました。
朝から飲んで昼も飲んで夜も飲んで、合間で寝て、ホテル、健康ランド、居酒屋、あらゆる場所をめぐり巡りました。
記憶は当時は断片的でしたが、冷めた後に記憶と電話履歴、レシートなどを頼りに復元しました。
そして、最終的に全財産を使い果たし、信頼も失いにっちもさっちも行かなくなり最終的にアルコール専門病院に入院する事になりました。
ここまで約10年です。(16歳から飲み始めて25歳に入院)
そして、診察を受けて自分はアルコール依存性だと実感しました。
そこからアルコール依存性して生きて行く事になります。
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