才能じゃなく努力
私は北京に留学したことがある。
なんで中国なの?って当時はよく聞かれた。
アメリカだと学費が高いからと、答えていた。
本当の理由は、私の好きな人が自殺したから、
日本にいたくなかった。
かっこよく言えば、環境を変えたかった訳で。
今まで中国語なんて勉強したことがなかったから、
当時は大変どころじゃなかった。
まず、何を言っているかわからない。
中国語を話せる友達と一緒じゃないと、
どこにも出かけられない。
ここから、地獄が始まったのである。
学校の授業以外に、家庭教師をつけた。
私のクラスの副担任の先生にお願いした。
副担任の先生は新卒で、
私より年下だった。
なんだか、複雑な心境だった。
学校が休み以外は、本当に勉強していた。
でもね、半年経っても話せなかった。
うなされる夢もよくみた。
自分はこのまま話せないまま
終わっちゃうのかなと、
ずっと不安だった。
当時はよく副担任の先生に
中国語が出来ないなりに
悩みを打ち明けていた。
1年が経った頃、
相手の言っていることが全然分からなく、
常に筆談していた中国人の知り合いから、
電話を貰った。
何と、相手の言っていることが
分かるじゃないの!!
私、中国語喋っている!!
もう嬉しくて嬉しくて
泣いてしまった。
この事は今でも忘れないぐらい
強烈に覚えている。
日々の努力のおかげだった。
才能じゃない。
努力なのである。
しかし、
あんなに苦労して習得した中国語も
今じゃ忘れかけている。
忘れるのも早い。
本当、トホホホ・・・・気分
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