Apple Watchはダイエットツールだった
Apple Watchを買った。
正直、買う前は5万もするのに2年も経てば型遅れのゴミになる時計くらいにしか思っていなかったのだが、今ではApple Watchなしでは生きられなくなってしまった。
購入以前の印象は最悪
Apple Watchを持っていない人が等しく抱く感想、それは「何に使うの?」だと思う。
2年たてばゴミとまでは思わないにしても、世の中のほとんどの人が「通知が届く」「電池切れが早い」くらいにしか考えていないだろう。
当然、買う前は私もそういうイメージだった。
じゃあ何故買ったんだ!
と思われるかもしれないが、キッカケは睡眠分析だった。
ある日、「QOL向上のためには、睡眠の質の向上が欠かせない!」と急に思い立った私は(往々にして思いつきで行動するタイプである)、iPhoneを枕元に置くタイプのアプリで睡眠分析しはじめた。
思い付きのわりには、分析結果をフィードバックして生活すると実際に睡眠の質が良くなっていることが実感されたので、だんだんもっと厳密に測りたくなったのである。
そうして辿りついたのが「スマートウォッチ(体動計)なら高精度に分析できそう」ということである。
そんな折、たまたま仕事関係で知り合った人が「Apple Watchめちゃくちゃいいですよ」なんて言うもんだから、つい、買ってしまったのだ(往々にして気付いたら買っているタイプである)。
バッテリー切れはやっぱり早い
実際、電池切れは早い。
毎日充電するのが前提のデバイスだ。
睡眠分析ということに限って言うなら充電タイミングに苦慮するので「もっと適したデバイスがいくらでもあったな」という印象だった。
しかし、買ったことを後悔しているかと問われたら、それは断じて否である。
購入してから気付いたApple Watchの真価
私が買ったのはApple Watch Series 4だが、購入して約半年経って感じる良かった点を箇条書きであげてみる。
①通知見逃しがなくなった
②タイマーが完全ハンズフリーで使える
③2ヶ月で8キロのダイエットにつながった
④ダイエットがひと段落ついた今でも運動を心がける習慣がついた
①通知を見逃さなくなる
スマホをポケットに入れておくのと、腕に振動がくるのは思った以上に違う。ユーザーエクスペリエンスとしてまったく別物と言ってもいいくらいだ。
本当に気付く確度が高くて快適なのだがこれは使ってみないとわからないだろう。
通知に関しては、iPhoneとApple Watchで独立して通知のオンオフを切り替えられるので本当に重要なアプリだけをONしておく運用がオススメだ。
②タイマーが完全ハンズフリーになる
Apple Watchは話しかけるだけでSiriが起動するので日常でよくタイマーを使う自分にとってはこれは素晴らしい。
しかも時間が来たら腕で振動するのでこれまたいい。
Siriの起動はデジタルクラウンの長押しでもいけるし、タイマーのショートカットを時計画面に配置することも可能。
ショートカットの場合はタップすることにはなるが、同じタップするでもiPhoneわざわざ出すのと手首タップするのでは大違い。
使ってみないと伝わらないのがもどかしいが、とにかく地味なうれしさがデカい。
あと、ポモドーロ・テクニック(集中と休息のバランスの最適化を図るテクニック)を使う人にとって、Apple Watchは強力なサポートツールになる。
これについては個人ブログでも書いているので興味がある人は読んでみてほしい。
③2か月で8キロのダイエットにつながった
これが今回の主題といって差し支えない。
消費カロリーが「アクティビティ」という名前のアプリに毎日自動で記録されるので、カロリー管理が完全に定量化できる。
ダイエット論についてはさまざまあるが、私が採用したのはボディビルやフィジーク界隈の情報。
世の中でダイエット情報といえばメインストリームは女性向けだ。しかし、手頃さや目新しさを前面に押し出したものばかりで定量性も再現性もない(と感じられる)のでアウトオブ眼中だった。
仮に実績があったとしても基礎代謝量や運動量が大幅に異なる男性向けではない。
そこで注目したのがボディビルダー御用達の「マクロ管理」法である。
何事もそれを生業としているプロの考え方が1番信頼がおける。今はYouTubeで多くのフィジーカーがフル食や運動メニュー、体重推移を動画で公表しているし情報収集に事欠かない。
ボディビルダー・フィジーカーが多く試みているマクロ管理は、
[摂取カロリ]ー[消費カロリ]=[体重増減]
が大原則。
これは考えてみれば当たり前の話であり、各人によって多少の係数があったとしてもハズレがない。
そして、このマクロ管理とApple Watchの相性がバツグンなのだ。
(マクロ管理といえばネットでいくらでも情報は出てくるが、この書籍は初心者でもわかりやすくまとまっているのでオススメだ)
Apple Watchがなぜ相性バツグンなのかを説明しよう。
普通に生活していては摂取カロリーは分かっても消費カロリーはなかなか把握できない。体重などから各アクティビティごとに計算できたとしても、管理する手間がかかる。
これらを一気に解決してくれるのがApple Watchということになる。
しかもたくさん運動すると褒めてくれる。これがモチベーション維持に大きく関わる。世の中は人のモチベーションを下げることがほとんどなので、やったらやった分だけ褒めてもらえるのは意外とデカい。
人間は、脂肪1kg減らすのに7200kcalを消費する必要がある。
つまり、あとはApple Watchに表示される1日の総消費カロリーから1000kcal不足する量を毎日摂取すれば1週間で約7000kcalの削減=1kgの脂肪減となる。このペースを守れば本当に2ヶ月で8kg体重が減る。
私はこれで面白いくらい計算通り体重が落ちた。Apple Watchのカロリー消費量計算が思ったより正確でびっくりしたのを覚えている。
ちなみに、摂取カロリーを減らす際には基礎代謝を下げないようにマクロバランス(タンパク質、脂質、炭水化物のバランス)を意識すること。これの推奨値については機会があれば別記事をしたためようと思う。
④運動の習慣がついた
単に消費カロリーを表示するだけでなく、Apple Watchにはユーザーの運動へのモチベーションをあげる仕組みがたくさん備わっている。
定期的なスタンドアップを促したり、運動量が少ない日には知らせてくれたり、この辺りは実際に使ってぜひ確かめてほしい部分だ。
まあ、とにかく買えば分かるし、買えば変わる。
型落ちのSeries 3なら2万円くらいで買える
Series 3はかなり安くなった。機能的には大きく変わらないと思うので安さを求めるならこっちもありかもしれない。
というか、こんなに安くなるならもう少し待てばよかった。
あとセルラーモデルは個人的には不要と思う。
携帯会社に無駄なサブスク料金払うの無駄すぎる。
とにかく健康はなにものにも代えがたいので、運動不足に自覚がある人は機械に励ましてもらいながら運動していくことをオススメする、ということで締めくくりとしたい。