見出し画像

社会人大学院は道楽なのか

先日私が経営している会社の社員さんたちとの飲み会の場で、酔いが回った年配の社員さんから「お前が通っている大学院なんか道楽だ」と言われ、少し思うところがあって記事にしてみました。

私の大学院進学の想いとしては、人材定着のためのマネジメントをより深く探求し会社の発展につなげていくことですが、実務をやっている人からすると「それが何の役に立つの?」という疑問はごもっともす。

「役に立つこと」以外やらないとすると、人生なんて役に立たないことだらけですし、そもそも「役に立つ」とは?という哲学的な話はさて置き。

MBAの同級生にも「先行研究を深堀りしてお金になるんですか?(原文)」という質問を指導教官にぶつけている人もいて、学術の世界と実務との深い溝を感じています。

私個人の理解では、先行研究は直ちにお金儲けにつながる道を示してくれるのではなく、あくまで過去の失敗を繰り返さないためにあるもので、実務的には先人が踏んだ轍を踏まないようにするためのものと理解しています。学術的には言わずもがな、巨人の肩の上に立つためです。

社会人で大学院に通っていると、「勉強好きだね」とか「なんでそんなに勉強したいの?」ということをよく尋ねられますが、ただ知らないことをもっと知りたいだけなので、実はそんなに大きな志はないんですよね。

ゲームが好きな人にはコツコツレベルが上がっていくゲームみたいなのものと説明しますし、登山が好きな人には山登りに例え、特に趣味がない人には暇つぶしみたいなものと答えています。

なので冒頭の「道楽」についても、自身が楽しくやっている以上は確かにその通りなのかもしれません。

道楽という言葉にも定義があり、「趣味」は実益を兼ねる場合がありますが、「道楽」は益がないやや迷惑な行動のニュアンスが含まれます。

道楽でも特に異論はありませんが、研究の成果としては経営にしっかり貢献して、実益を出していきたいと考えるこの頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?