光と影
これも、わたし・・・
あれも、わたし・・・
それだって、わたしみたい・・・
もしかして、わたしは、
なんにでもなれるのかな?
*
「自分の性格を変えたい!」と思ったことはありませんか?
ずるい自分を思い知ったり、意固地になってしまったり、見栄をはってしまったりしたときとか・・・
私も自己嫌悪に陥るたびに、「いつも”自分の好きな自分”でいられたらどんなにラクだろう」とずっと思っていました。
自分の嫌いな部分が「影/陰」、好きな部分が「光/陽」だとしたら、「影」の部分は今もあってしょっちゅう顔を出してきます。
その点は、若いころと変わってないんですが、変わった点は、「自分が立派でないと人から愛されない」という思い込みを解き放ったこと。心の底から、「どうしようもないところがあっていい」と思えるようになったことです。
そもそも「勇敢」「小心者」、「やさしい」「自己チュウ」、「明るい」「暗い」といった概念は、言葉は正反対でも、必ずひとりのなかに両方存在するもの。
それはちょうど地球の昼と夜のような関係で、一方に光があたっているときは、もう一方は見えません。でもそれは「ない」のではなく、見えてないだけですよね。
光と影は、そもそもが一体だから、どちらか一方をなくそうとしてもムリなんです。
これは人間も同じ。ムリをすれば「いびつ」になって、性格はゆがんでいってしまうでしょう。それが苦しみを生み出すもとになるのです。
大切なことは、「影」の自分も「光」の自分と同時にいることを理解して、どちらも重んじて平等に受け入れることです。
両方のバランスをうまくとって、状況に応じて、ありのままの自分を素直に出しましょう。
そうすれば、人からは本当の自分をわかってもらえるし、あなた自身はもっと自分に正直に生きられるようになって、何も問題は起こりませんよ。
自分の好きな自分でいるためには、「自分の扱いがうまくなる」ことが大事です。つまり、だれよりも自分と一番仲良くなること!
たとえば…「影」の自分が出てきたら、「おー、いたねいたね」「今のうちよ」といって、絶対にけなしたり情けないと思ったりせず、笑いながら見守るようにしましょう。
で、ここ一番というときには、勇気と集中力を使って「光」の自分を発揮してください。そして、「ブラボー!」「これで大丈夫!」と思いきり自画自賛すればいいんです。
「光」は、まわりの人の心も照らします。そのようすを見て、あなたの心はさらにウキウキ、イキイキするでしょう。
光と影は、だれのなかにもあるからこそ、そんな心の裏表を見せ合える親友や、恋人を作れたら素敵ですね。