素直になれて喜ぶのは、封じ込められていた わたし
「ありがとう!うれしかったぁ」って素直に言えないと、
ソンするのは自分。
さみしいのも自分。
それはわかっているけれど、言葉がうまく出てこないときもある。
そんなときは、相手の目を見て思いきり微笑む!
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もしもあなたが、感謝する気持ちはあっても、「ありがとう」と素直に口に出せなくて、あれこれ考えてしまうとしたら……
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「目の前で困っていたから、手を貸しただけ。お礼なんていらない」と思うのは、人に親切にするのに理由のいらない人。
「親切にすれば次は助けてもらえる。優位に立てる。借りを返せる」と思うのは、人に親切にするのに理由のいる人。
理由のいる人は、自分と同じように他人も親切の返礼を期待しているはずと思いがちなんですね。
それで、つい警戒して、感謝の気持ちを伝えることを躊躇してしまう場合があるのです。
もし、あなたが自分のことをそうかもしれない…と感じても、心配いりませんよ。
あなたの中には必ず、計算のない“あげっぱなしの親切”も、親切にされた喜びを素直に返す“あげっぱなしのありがとう”も、あるからです。
ちょっと警戒心を解きませんか。
素直な「ありがとう」は愛の表現に他なりません。それは、受ける人の心をほっこりさせます。
あなたが心を込めて「ありがとう」と言ったり、感謝の微笑みを返したとき、最初にほっこりするのは愛の言葉(バイブレーション)を放った本人、あなたなのです。
そんな心地よい流れを、あれこれ考えて閉ざさないでください。
相手が親切の見返りを、期待していようがいまいが、そのとき何を思うかは、いっさい関係ありません。
あなたはひたすら、“あげっぱなしのありがとう”と “あげっぱなしの親切”を心がければいいんです。
警戒心や疑念を解き放って、自分がまっ先に、ほっこりしましょう。
★ 著書『ひとりで抱えこまないで』(幻冬舎)一部修正★