あなたが あなたを信じていたら 何があっても 揺らがない
社会の勝ち組が、信に満ちているとは限らない。
あとからあとから追い立てられ、
いつ負けるかわからない不安と戦って、
すでに自信をなくしている人だっていると思う。
さあ、本当の自信を取り戻して、
「生きることは楽しい!」と、堂々と言えるあなたになろう。
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もしもあなたが、相手によって態度を変えるところがあって、
自分よりも偉そうな人には媚び、劣っていそうな人には横柄な態度を
とってしまうとしたら……
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「力のある人に気に入られて、助けてもらいたい」と思うから媚びてしまう・・・それは「自分には力がない」という劣等感の表れかもしれません。
その反動で、弱者に対してはつい上から目線になってしまうとしたら、それは、ささやかな優越感に浸って、心のバランスを保とうとしているからなんですね。
これは、“自分に自信が持てない人”の典型的な心理です。
私も若いころはそういうところがありました。でもね、最初から自信に満ちた人なんてだれもいないと思います。
いつまでも相手によって態度を変えていたら、空しい結果に落胆するばかりです。
私はそうして何度も苦汁をなめ、本当の自信を得たいと切望しました。
そして、本当の自信は、“正しい努力”によってしか培われないということを身を持って知ったのです。
正しい努力とは、自分の人間性を高める努力です。
その重要性に気づいて少しずつ励むうち、「人は人。自分は自分。分相応にまっすぐ生きていけばいいんだ!」という信念が芽生えてきました。
まっすぐ生きられるようになると、胸の奥から “揺るぎない自信”がわいてくるんですね。
まずは、先人たちの知恵を借りて、自分を深く掘り下げ、不要な思い込みや勘違いを解きましょう。
そうして、知らないうちにゆがんだ心を正していくのです。
あなたが、だれに対しても変わらない態度で、しかもまっすぐ、潔く振る舞えるようになったら、「いつでも自分自身でいられるようになった」という証拠です。
コツコツ励めば、心は必ず成熟していきますよ。
★ 著書『ひとりで抱えこまないで』(幻冬舎)一部修正★