廃棄ゼロ社会の実現へ、マテリアルリサイクルを加速させるサービス”MateRe(マテリ)”
「資源循環 × デジタル」の領域にコミットしている株式会社digglue代表の原 英之です。
先日「MateRe: (マテリ)」という、新しいサービスのクローズドβ版をリリースさせていただきました。既に多くの方からお問い合わせいただきており、実際に話しを進めさせていただいております。
今日はプレスリリース等で書けなかった、MateRe: をリリースした背景、社会的重要性、そして今後の方針について書いていこうと思います。
※プレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000039284.html
そもそも「MateRe: (マテリ)」とは
MateRe:は「廃棄ゼロ社会」を目指しマテリアルリサイクルを加速させるためのサービスです。
今回発表したのは、企業(工場など)からの
排出物の可視化 (MateRe: Visualization)
+
有価買取 (MateRe: Recycle)
を行うサービスです。
排出物の可視化 - MateRe: Visualization
基本的には工場からの排出物の可視化を想定していますが、実際に可視化するおおまかな項目は下記のようになります。
排出重量
CO2排出量
廃棄物処理費用
廃棄物の有価買取金額
これらの項目を集計するにあたって、実際に現場で様々な情報をインプットする必要があるのですが、入力作業が手間で実際に使ってもらえない、ということが往々にして発生します。
ですので「入力作業をいかに減らすか」がプロダクトを広げていく上でのキーになるのですが、MateRe:は入力作業ゼロで可視化できることを大きな価値として捉えています。
入力作業ゼロを実現するためIoTデバイスを利用するのですが、デバイスの導入コストを抑えたい、という企業向けにQRコードを利用した自動入力機能も実装します。
現状のβ版では未実装な機能があるものの、正式版のリリース前には使いやすい形で落とし込んでいく予定です。いずれにせよ「いかに入力作業を減らしスムーズな可視化を実現するか」というのは重要なファクターになるので、顧客の声と向き合いながら開発を進めていきます。
有価買取 - MateRe: Recycle
本来は廃棄物としてコストを掛けて処理していたものを、digglue側で有価買取し、それらをマテリアルリサイクル回すサービスです。
企業としては、廃棄に掛けていたお金がそのまま無くなるのでコスト削減につながり、さらにマテリアルリサイクルに回すことで、CO2排出の削減や、ゴミの排出を抑え、環境への貢献へ投資家や消費者に向けて大きなアピールをすることが出来ます。
それらの貢献度合いは、MateRe: Visualizationの方で定量的に可視化され、ゆくゆくはIRなどにも利用できる形でご提供できると考えています。
有価買取サービス(MateRe: Recycle)に関して、現時点では廃プラスチックのみを取り扱いますが、今後は他の素材へも展開していく予定です。
社会的意義
「廃棄ゼロ社会へ、マテリアルリサイクルを加速させる」と上記に書いてありますが、MateRe:の大きな目的は「廃棄ゼロ社会の実現」にあります。
弊社は「テクノロジーで持続可能な世界を実装する」というパーパスを策定し、資源循環にコミットして活動してきました。実際に多くのメーカーやリサイクルの現場に足を運び、実際の業務に深く関わりながら、社会課題のコアとなる部分を考え、貢献できる領域を探ってきました。
どの企業も、自社の廃棄物削減に関しては関心が高いのですが、現場ではまだまだアナログなところも多く、排出物の可視化などに関しては、本当に大雑把にしか把握できてないところが多くあります。
「どの排出物が、どんな素材で、どれくらいの量があって」という詳細の把握出来ていない状態では、行き当たりばったりな改善しか出来ず定量的に効果が測れない、ということになります。
もちろん単に可視化できれば良いのではなく、それを分析し改善のPDCAを素早く回すことで、ようやく価値を生み出す事ができます。しかしながら、アナログな作業では分析→PDCAのサイクルのスピードが遅くなってしまうので、全ての情報をデジタルで管理する必要があります。
いずれにせよ、廃棄ゼロ社会の実現を目指すにあたっては、まずは排出物の可視化からスタートする事が必要不可欠ですので、MateRe: Visualization(排出物の可視化)のサービスからスタートします。
さいごに
MateRe:の概要をお伝えしましたが、本当にニーズがあるか、持続可能なビジネスとして実現できそうか、この2つを先行して確かめるために、まずはリリースを出させて頂きました。
リリースしてから1週間程度ですが、かなりのお問い合わせを頂いており、先行βテストへのご参加を表明頂いている企業様も多くあります。
現在は企業様と連携してサービスを磨き上げていくフェーズとして、実際にパートナー企業様と一緒にプロジェクトを進めております。
まだ未着手のプロダクトに関しては、まだまだ構想段階ですので今後の展開によっては変化していきます。
今後の動きに関して、はたして実現可能なのか、企業にとって本当に価値のあるメリットを生み出せるのか、社会貢献が成せるのか、これらは全て我々がこの事業をやりきれるかどうかに関わってきます。
弊社は実際にブロックチェーンを用いたトレーサビリティシステムなどの構築実績があり、複数社間での情報のやり取りを行うプラットフォームの構築や業務オペレーションの改革も行っています。
そういったノウハウを、資源循環の領域で活かすことで、業界全体の最適化が図れる数少ない企業であることを自負しており、使命感をもってこの動きに全力で取り組んで参ります。
もしご興味がある方がございましたら、いつでもご連絡ください。