【論文紹介】若者におけるボランティア活動とその経験効果(2008)
こんにちは、前回の記事に続いてボランティア継続の動機づけに関わる研究の紹介です。
前回の記事はこちら
2008年に出された『若者におけるボランティア活動とその経験効果』では、高齢者がボランティアに参加して、援助成果ーやりがいや貢献感ーを感じられるとボランティアを継続するという先行研究と同じ結果が出ました。
さらにこの継続の動機は、ボランティアの自発的な参加に関わらず影響するそうです。つまり、無理やり参加したり、周りと比べて焦って参加したりしたボランティアでも、そこでやりがいや貢献感を感じられると継続する動機づけになるんです。
ボランティアを希望する学生は様々な理由です。積極的な理由や自発的な理由もあれば、消極的な理由もあります。単位になるから、就活に使えるから、周りがやっているからなどなど。
ボランティア採用の担当をされている方々においては、消極的な理由でボランティアを希望してたと知ると少しがっかりされるでしょうか。がっかりする気持ちも分かりますが、採用すると決めたなら貴重な戦力です。ボランティアさんがいることで実現したことや、助かったエピソードなどをこまめに伝えていくことがマネジメントに求められます。
これは私の雑感ですが、特にいまの大学生は居場所感や大切にされている感覚を求めている学生が多い印象ですから、細かくポジティブなフィードバックをしていくことは活動継続に非常に有効だと思います。
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