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がんばらない働き方|Google式仕事術 無駄は全て捨てる!【要約/ピョートル・フェリクス・グジバチ】

まいどひでやです!

今回はピョートル・フェリクス・グジバチ氏の『ゼロから”イチ”を生み出せる!がんばらない働き方』をご紹介します。

この本を一言で言うと、頑張らずに成果を出す仕事術を教えてくれる本です。
著者はピョートル・フェリクス・グジバチ氏は元Googleの人材育成統括部長です。


ピョートルさんは仕事の過程よりも成果を重要視しているそうで、部下がどこで何をしているか、正確には把握していないのだとか。

日本ではまだまだ考えられない働き方ですよね。
この本は2019年1月に初版が出版されています。
2020年にはオリラジあっちゃんこと中田敦彦さんがYouTube大学でも紹介していました。

さて、グーグルでは、常に「10x(テンエックス)」という目標を掲げているそうです。

10xは"かける10"の意味で、つまりは「10倍の成果をあげよう」ということです。

10倍となると、作業スピードを上げて1分1秒短縮するといった方法だけではとても届きません。

よし、仕事を早くこなすためにタイピングのスピードを上げよう!
ひたすらひたすら寿司打でトレーニングだ!
….違うんですよ。

そういった根性論ではありません。
ではどうすれば生産性を大きく高めることができるのでしょうか。
そんな「10x」を達成するための働き方を教えてくれるのが、『ゼロから”イチ”を生み出せる!がんばらない働き方』です。

簡単に言うと「がんばらず、不要な仕事を捨てましょう」という内容です。
「がんばらない」というのはタイトルをキャッチーにするための極端な表現ですが、
要は「不要な仕事を捨て、やるべき仕事にフォーカスしよう」ということです。

これって『七つの習慣』における第3の習慣:最優先事項を優先するそのものなんですよね。

『七つの習慣』では、重要なタスクから予定化し、重要でないタスクは人に任せる・断るなど、出来るだけ無くすようにしよう、と述べていました。

こちらは「重要でないタスクは人に任せる・断るなど、出来るだけ無くす」に特化して更に具体的な方法や考え方に踏み込んだ本です。

今回は、そんなグーグル流の「がんばらない働き方」から、仕事の生産性を上げる働き方をいくつかピックアップしてご紹介します。
それでは早速参りましょう!

頑張れば何とかなるという考えを捨てよ

ピョートルさんは「がんばらないで」とまず、訴えています。
頑張ると言うことは、主体的にやると言うより、忍耐や努力をしますという宣言に聞こえてならないと言うこと。

また、なんでもかんでも「がんばります」ということは思考停止している事を指摘しています。

頑張る=ソリューション(問題解決)ではありません。

日本人に多い、頑張れば何とかなるという働き方をしてしまうと、いずれ疲弊してしまいます。

その為、業務の内容や意味を深く考える余裕がなかったり、仕事を楽しむ事ができなかったり、課題を解決する事もできません。

なかには、指示されたタスクを頑張ってこなせば、給料がもらえるからいいじゃないかと思う人もいると思います。

しかし、手を動かせば進んでいくような単純作業は、ITの発達やアウトソーシングにより、自動化や効率化されています。

AIによって自分の仕事を代替する時代がすぐそこまで来ているかもしれません。
昔のように、頑張れば評価される時代は終わったのです。
マンパワーで頑張れば、会社の業績と給料が上がる時代は無くなりました。
これからは、主体的で学び続け成長する人材が求められます。

ゼロから、新しい価値を生み出し自分にしかできない仕事を作り出し、「社会にインパクトを与えるような仕事をする」ことが重要です。

インパクト・・・同じ時間で生み出す価値が大きいこと。

ピョートルさんが以前勤めていたGoogleは、生産性が高い企業で10Xが掲げられていました。
10Xとは・・・今の10倍の成果を上げようとすること。
この目標の為に、Googleの社員は「楽に」働けるように工夫しました。
それが、捨てることです。
不要な仕事を捨て、やるべき仕事にフォーカスすれば、世界にインパクトを与える仕事ができるのです。

「not to do リスト」を作る

みなさん「to doリストをこなそう」と頑張っていませんか?

「to do リスト」を作れば、タスクをやり忘れることなく効率的に消化でき、目標達成に近づいていく。

このように考えている方が多いと思います。

しかし「to doリスト」には危険な側面もあります。
それは「インパクトが小さく、学びも少ない」作業ばかりを書き連ねて、それを「こなそうと頑張ってしまう」危険です。

そのような仕事を「捨てる」ことが、ピョートルさんがこの本で最も伝えたいことです。

捨てることが、生産性を5倍、10倍に高め、インパクトの大きい仕事を実現する上で欠かせないことなのです。

そこでto doリストよりも重要なのが、「not to doリスト」、つまり「やらないことリスト」です。

今「to doリスト」に入っているタスクは「本当にやる必要があるのか?」と疑うところから始めてみましょう。

自分の仕事の優先順位は「インパクトの大小」と「学びの大きさ」で次のように分類できます。

インパクトというのは同じ時間で生み出す価値や社内での評価を指します。

  1. インパクトが大きく、学びも多い仕事

  2. インパクトは大きいが、学びは少ない仕事

  3. インパクトは小さいが、学びは多い仕事

  4. インパクトが小さく、学びも少ない仕事

 
最優先したいのは、当然①「インパクトが大きく、学びも多い仕事」です。端的にいうと、「自分以外にはできない仕事」がこれに当てはまります。

②「インパクトが大きいが、学びは少ない仕事」は、その仕事を学びたいと思っているほかの人達に回していきましょう。自分でやる必要はありません。

③「インパクトは小さいが、学びは多い仕事」は、長期的な投資として行うイメージを持つとよいそうです。自己投資がまさにこれに当てはまりますね。すぐにはお金にならないかもしれませんが、将来の土台づくりのため時間を充てるのです。

最後の④「インパクトは小さく、学びも少ない仕事」は、最も優先度が低く、もはや自分でやる必要のない仕事です。いわゆる「作業」で、ここに当てはまるものは、not to doリストに入れてしまいましょう。

④を極力捨てて、①や②の仕事にフォーカスすることが、生産性を高めるための基本的な考え方です。

無駄なタスクで時間を埋めるくらいなら、将来への投資(自己研鑽など)や休息に時間をあてましょう。

3「人脈を育てる」コミュニケーションが大事

人脈を「広げる」ではなく、あえて「育てる」と表現しました。
「広げる」と表現すると、手あたり次第色んな人と交流し、名刺交換し、会食するイメージに繋がりそうですが、それは本書で否定されています。
これまでの「捨てる」考えとも繋がるのですが、誰と会わないかを選択することも必要です。

  1. 変革層…社会に変革を起こす影響力を実際に持っている人

  2. 実践層…「こうしよう」という実験と工夫を繰り返し実践している人

  3. 変えたい層…「変えなきゃ」と思いつつ実行力と勇気が足りない人

  4. 気づいた層…「このままじゃダメだ」と自覚しつつも半ば諦めている人

  5. ゆでガエル層…現状に満足していて変化の必要性に気付いていない人

ピョートルさんは上の5つにビジネスパーソンを分類し、著者が1vs1で会うのは①レベルの人に限定しているそうです。

自分や人脈を育てるために、今の自分のレベルを踏まえて自分の時間を割いてでも会うべき人を選ぼう、という提案しています。

非常にドライな考えだとも思いますが、私自身も①や②の人と交流した時の刺激や焦りは鮮明に覚えており、自分の考えを広げてくれた経験があります。

逆に自分と似た考えの人とばかり会っていると⑤になってしまうので、会う人を選ぶべきだという提案は真っ当なものだとも感じました。

SPRINT(スプリント)という働き方

優先順位考えず、降ってきた仕事に反射的に対処するようだと「他人に振り回されている」という感覚が強くなり、疲労もたまります。

グーグルらしい働き方に「SPRINT(スプリント)」があります。
マラソンのようにずっと走り続けるのではなく、全力ダッシュと休養を繰り返すものです。

仕事に集中する時間と、休息に当てる時間を、意識的に作ります。
ピョートルさんは、全力ダッシュをするためにスマホを機内モードにして、集中する時間を作っているそうです。

また通常モードの場合でも、メールやメッセージをチェックする時間を決めて、それ以外は見ないようにしているという徹底ぶり。

日本では、スプリントと反対の「マラソン型」が多いですよね。

仕事のスピードはのんびりしていますが、長時間労働が常態化しています。
そうしたムダな長時間労働の疲れが、生産性の低下を招いてしまっているのです。

生産性を高めたいのであれば、不要な仕事を捨て、「スプリント」を意識しましょう。

幸せに働くための5つの条件

ピョートルさんが考える、人が幸せに働くための5つの条件がこちら。

  1. 自己認識をする

  2. 自己開示をする

  3. 自己表現をする

  4. 自己実現をする

  5. 自己効力感をあげる

まず①で自分の本当の価値観を知り、「社会に対してこんなインパクトを与えたい」と明らかにしましょう。

いわゆるミッションや軸、目標がこれにあたります。
②は、思い描いた自分の理想や未来を手に入れるために、「これがほしい」とオープンにすることです。

それにむけて③自己表現、④自己実現ができると、⑤「自分はできるんだ」という自己効力感が上がり、自信や幸せを感じるようになるのだとか。

あなたが今やっているその仕事の先に、自分自身の価値観に根ざしたミッションや目標がありますか?

続きはコチラの動画にて↓↓↓

動画解説版はコチラ

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和田 英也
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