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宇宙戦艦ヤマト50周年セレクション1を見てきた!

いまさらとは思ったが、年末年始他に見たいものが見当たらなかったので、地域のMOVIXで鑑賞。ああ、、、何もかもが皆懐かしい、、、(泣)

庵野秀明監修のセレクション1は2,3,7話で、2話で最初干からびた海底に埋まっているヤマトがガミラス空母を撃ち落とすために、記憶では主砲だけ展開させて撃ち落としたと思っていたが、ちゃんと一旦地面から浮かび上がっている姿が描かれていた。主砲だけで撃ち落としたのは松本零士のコミック版の描写だったのか?(気になってKindle版で松本零士「宇宙戦艦ヤマト」を再確認したらそう描かれていた)

しかし3話では再び地面にめり込んでおり、正規の乗員たちは海底の地下から乗り組む様子が描かれていた。このあたりの話は本放送では見ておらず、再放送でしか見ていないので記憶が確かではなかったが、改めて見ても2話で海底から浮かせる必然性はなかったような気もする。

しかし、そもそも1話では海底で干からびた戦艦大和はラストで一瞬しか写っていないはずで、宇宙戦艦としての全容を2話で見せておく必要が、スポンサー的にもあったのではないか?3話でヤマトの全容が明らかになる、というのはあまりにもスローペースだ、という意見は納得できる。物語の整合性よりもスポンサーの都合がはるかに優先されていた時代なので、そういう意味ではその後の物語を守り抜いたのは西崎プロデューサーの手腕だったのか?

ちゃんと時間をかけて描かれていたのは、最初は沖田艦長を信頼していない古代のセリフ、機関室で徳川機関長を見かけてわざわざ沖田に聞かせるかのように「あの人は信頼できるんですか!」などと突っかかる。これがやがて親子のように親愛の情を育んでいくことになるのだなぁ、、、と思うと涙腺に来てしまう。

既に沖田や徳川の年齢を超えてしまった今の自分が見ると、乗組員が皆若すぎる。もちろん、それまでのガミラスとの戦いや冥王星会戦でベテランは皆死んでしまったのはわかっているけど、子供の頃中堅どころと思って見ていた真田さんも若い!青田刈り宇宙戦艦と言われても仕方がない(^^;)

でもそれだからこそ、こんなにも長年にわたり若い世代に受け入れられて、50年経ってもドキドキさせられるとは!あの当時、13歳の自分が見て興奮したのは偶然ではなかった、いや必然だったことを、このセレクションで再確認できた。こんなにもどえらい物を(CGもない中で!)当時のクリエーターたちは必死に作り上げてくれていたのだ。その影響は、今日世界中に日本アニメが認められ隆盛を誇るまでになった、その一つの起爆剤であったことは間違いないだろう。

3話で印象的だったのは、ラストで超大型ミサイルを撃破したあとの、激しい噴煙のなかからゆらゆら現れてくるヤマト、そしてそこで初登場のBGM!(ドーン、ドドドーン、ドドドーン、ドドドーン、ドドドーンときて軽快な旋律に移行していく曲)その後も発進シーンで何回も使われた名曲だと思うけど、タイトルあるのかしら?その他の曲も宮川泰の名曲揃い!

最初のヤマトは絵もキャラクターの演技もさることながら、効果音も音楽も素晴らしかったのだ!フルオケでないにしても、これだけシンフォニックなBGMを用意してくれたのは西崎・宮川の大勝利と称えたい。

音楽で言えば、2話3話のオープニング冒頭がアカペラ男声斉唱だったのも感激した。本放送では、初期の数話だけがアカペラ始まりで、途中から(今回のセレクションの7話も)よく知られた行進曲アレンジの冒頭に変わり、最終回だけがアカペラに戻って歓喜した記憶がある。

前にも書いたが、自分が本放送のヤマトを見たのは初期は散発的、ハマって見続けるようになった、これは毎回見なくては!となったのは偶然見た七色星団のドメル艦隊との死闘からなので、なんと22話!つまりちゃんと「見た!」と言えるのは最後の5話だけだったのだ。

なので1話とかをちゃんと見たのは再放送からで、中学の修学旅行でクラス中が話題にしていたのは再放送の影響だろう。クラスの女子が「ガミラスの軍服がナチスドイツっぽいのはドイツをバカにしている」という感想を述べたのに対して「いや、それはむしろナチスドイツの軍服が好きというかリスペクトしているんだよ!」と言い返せなかったのが今でも口惜しい(^^;)
当時はまだオタクなどという言葉もなかったので、非オタク女子からそういう感想が出るのも仕方のない時代だったかもしれない。

当面見たい新作アニメも実写映画もないので、セレクション2も3も楽しみにしている次第である(^^;)


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