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本も読まなかった僕が物語を書くようになった理由(想像していなかった未来)

1、天地創造の楽しさ

人生、良くも悪くも何があるか分からないもので、長期的な視点は大事だけど、心配したところで予想外は起こるもの。というと、悪いことを連想しますが、良いことだって予想外。

僕にとっての想像していなかった未来は、「物語を書いていること」です。

フィクションの物語を書き始めて9年、今も続いているし、これからも続く。物語を書くことは天地創造みたいなもので、こんな面白いこと他にないと思うぐらい、僕の中では楽しいこと。

じゃあ昔から書いたり読んだりするの好きだったんだね、と思うかもしれませんが、そうでもないんですよ。それどころか、20代半ばまで書きも読みもしませんでした。

なんでそんな人間が物語を大量に書くようになったのか?

それもまた、想像していなかったことがキッカケでした。

2、書くどころか読みもしなかった過去

今は日々、本を読み、物語を書きますが、20代半ばまでは書くことはもちろん、本も読まなかったんですよ。漫画読んだりゲームやったり……ゲームは廃人……までいかないけど、休みの日はほぼ丸一日プレイとかしてました。

もう少し時代を遡ると、中学生のときに国語の先生から、読書感想文を一度褒められた記憶がありますが、それぐらい。絵を描くのが好きだったけど、勉強もスポーツもダメで、「そんなもん描いてる暇があったら……」という中で「できない子」認定されていたので、いわゆる自己肯定感(という言葉はあまり好きじゃないんですけど)が低いというか、ほぼゼロで、自己否定のプロとして育っていきました。●殺が過ったことも、一度や二度じゃないというセルフパワハラ。

大人になってから、心のどこかで「このままで終わりたくない」と思いながらもキッカケを掴めず、ある日友達に、とある本を紹介され、そこから本を読むようになって、徐々に人生が変わっていきました。

が、それですぐうまくいくのはフィクションか偶然ぐらい……読むようになった本のほとんどが自己啓発本だったので、モチベーションは高くなったんです、表面上は。でもですね、自己否定したままアクセル踏むから、実際には前に進めずに、タイヤが擦り減るように心が擦り減って壊れそうになる、という状態がループしてました。

人生変えるぞ! って転職を試みるも100社以上から不採用を食らい、ようやく採用された会社はブラック企業というオチ。フィクションならいいけどリアルではきつい……でも、物語っぽく転機もありまして。

ブラック企業を卒業する一年前、自分は何をして生きていきたいんだろうと考えてる中で、唐突に「ストーリーテラー」という言葉が浮かんで(降ってきた感覚でした)、それだ……! と思ってYoutubeチャンネルを始め、チャンネルをやる中で、自分の執筆作品を「なんとなく」書くようになり、何度も壁にぶつかりながらも「毎月最低一本新作を出す」と決めて書き続け、チャンネルが10年目になったの機に休止、今はnoteで作品を出しています。

物語を書きたいと思ったわけでもなく、ストーリーを語る人になりたいと思ったわけでもなく、まったく想像していなかったことが、手探りで前に進むうちに見つかって、掴んだ。フィクションは書けても、ノンフィクションでこんな展開は想像できません(笑)


3、コントロールできるところにリソースを

これから先も、想像していなかった未来があると思います。
かつての僕が、物語を書くとは思っていなかったように。

人生って、向かいたい方向を定めて、そこに向かって歩くことはできるけど、思ったとおりにならないことのほうが多いし、どうがんばってもコントロールできないこともあります。思い描いたことを実現できても、思ってたのと違った、ということもある。

そんな失望や困難に直面したとき、僕は以下の二つを意識します。

①コントロールできないことは受け入れる
②コントロールできることにリソースを使う

もし、今の暮らしに納得できないとしても、一瞬にして全部が変わることはなく、「どうしようもないじゃん」って言葉がピッタリの部分もあるんですが、変えられることもあって。

たとえば、毎朝砂糖たっぷりの甘いコーヒーを飲んでしまうなら、それをブラックに変えてみる。いきなり全取っ替えが難しいなら、平日だけブラックにして、土日は甘いコーヒーにする。

そんなふうに、コントロールできるところに目を向けて変えていくと、納得できない暮らしの中にも「できるパーツ」があると実感できます。

「あ、これはできる」

って思えるところ。
自分でコントロールできる、日常の中の「部分」。

「できるパーツ」を増やしていけば、

「今もそんなに悪くないかも」

と思えて、悪くないかもって思えると、がんじがらめでどうしようもないと思ってた人生が、想像していなかった未来のライトバージョンに繋がっていくのでは、と思います。

と思っても辛いときもありますよね。僕もあります。不安に負けそうなときも。

そんなときは、

焦らず、比べず、一段ずつ。

そうやって築いていく「やればできるという感覚」が、困難を前にしたときに乗り越える力をくれるというのが、僕の実感です。


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