可愛がられる人間になれ
この記事を見て、昔、職場で経験した出来事を思い出しました。
ここにあるストーリーを要約すると、こうです。
「期待の星」として新卒入社してきた社員A。
Aは次々と新しいアイデアを提案する。
しかし、上司Bは「今は無理」と却下し続ける。
AとBとの溝は深まっていくばかり。
やがてAはBだけでなく、会社全体に対しても不信感を募らせる。
ついに彼は精神を病んで、会社に行かなくなってしまった。
この記事の続きには、「若手社員は悪くない、むしろ、尖った社員を上手く扱えなかった会社に問題があるのだ」という内容が綴られています。
しかし、果たしてそうでしょうか。
私はこの社員Aにも問題があるように感じます。
新しい発想と自信に満ち溢れているのは素晴らしいですが、それだけではダメなんです。
では、何が足りなかったのでしょうか。
それは「可愛がられる人間」になろうとしなかったことです。
「可愛がられる人間」とは、「サポートしたい」と思わせる人間のことです。
以前、私の職場でも似たような例がありました。
後輩だったCくんの話です。
Cくんは、Sラン大学出身で、とびきり優秀な社員だった。素早くタスクをこなし、会議でも的を射た発言を繰り出していた。
そんな仕事ぶりから、Cくんはあるプロジェクトを任されることになる。自信家のCくんは「こんなの、全て一人で出来ます」という雰囲気だ。
ところが、ある時からプロジェクトの進捗が悪くなり始める。そんな状況でも、Cくんは「平気です」の一点張り。が、その後も状況は一向に改善されなかった。
やがて、Cくんは体調不良となり、締め切り間近のところで、会社に来なくなってしまった。その後は、結局、周りの人間が尻拭いすることになった。
(わかりやすくするために、少し誇張してます。)
Cくんは間違いなく優秀でした。
しかし、いくら優秀でも一人で出来ることなんて、たかが知れています。
仕事を上手くやろうと思ったら、誰かに頼ったり、甘え上手になることも必要なんです。
もちろん、頼ることばかり考えてはいけません。
まずは、こちらから積極的に貢献する姿勢を見せる必要があります。
この段階では、とにかく「Give & Give」を意識する。
それが信用に繋がっていきます。
周りに味方が増え、「Give & Take」の関係に切り替わっていきます。
このような努力があって初めて、「可愛がられる人間」になれるんです。
円滑に仕事をこなしたければ、可愛がられる人間になるべきだ。
この記事を読んで、改めてそう思いました。