65.ベンジャミン・フランクリンの13徳目
こんにちは^ ^
ベンジャミン・フランクリンが25歳の時に定めたのが世界的に有名な「フランクリンの13徳」についてご存知でしょうか。
例えば、以下の『フランクリン自伝』の著書などにおいて、「フランクリンの13徳」についての詳細な記述があります。
節制:
飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
沈黙:
自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
規律:
物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
決断:
なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
節約:
自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
勤勉:
時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。
無用の行いはすべて断つべし。
誠実:
詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。
口に出ですこともまた然るべし。
正義:
他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして人に損害を及ぼすべからず。
中庸:
極端を避くべし。
たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
清潔:
身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
平静:
小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
純潔:
性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、
これに耽(ふけ)りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、
または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
謙譲:
イエスおよびソクラテスに見習うべし。
フランクリンは、ウイークリーチャレンジシート”を作り、毎週1つずつ「今週の課題徳」を決め、これに沿った形で生活を送ったそうです。
例えば、「今週は節制だ」と決めたなら、ほかの徳のことはいったん忘れて、とにかく「節制に反する行為はどんな小さいことでもこれを避ける」ことを徹底する。そのうえで、毎晩その日一日を振り返り、その日に犯した過失を思い浮かべる。そしてその過失に該当する徳のマスに印を入れる(この時、「節制」以外の過失があってもとりあえずはよいことにする)。
こうして一週間連続で「節制」の欄に印がつかなければ、この徳の習慣は強められた、とみなすことができるます。
フランクリンは、このやり方で1つずつ徳を攻略していき、13週間で一通りの徳をカバーし、これを年に4クール回せる、と考えたようです。しかし実際には困難だったようで、次のように告白しています。
「大体から言えば、私は自分が心から願った道徳的完成の域に達することはもちろん、その近くに至ることさえできなかった。」
「それでも努力したおかげで、かような試みをやらなかった場合に比べて、人間もよくなり幸福にもなった。ちょうど法帖を手本として完全な筆法を会得しようとする者が、手本通りの理想的な筆蹟になることはできなくても、骨折っただけ筆蹟がよくなり、きれいに明瞭に書いてさえあれば、相当見られるようになるのと同様である。」
僕もフランクリンのように、道徳的完成を目指して、少しでも人間として向上していくように日々自己反省していきます。