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昭和の冬に、切なく、そして心熱くした名曲⛄️🎶前編

こんにちは、Hideです⛄️

2025年、年の初めから寒いですねぇ〜日本全国に寒波が訪れようとしています❄️

ここ杜の都も近日雪が降るみたいですよ〜

皆さん暖かくしてお過ごし下さいね。

そんわけで、今回は昭和生まれの昭和育ちの私が選んだ昭和を代表する冬歌の名曲を紹介します。

現在とは違い私の子供の頃から20代の幼く若かりし頃は、地球もまだ温暖化してなく、東北地方は特に寒さが厳しかったです。
雪もたくさん降ったし〜

そんな寒かった昭和時代に聴いては、どっぷりと寒さに浸って心が切なくなったり、また冷たい雪を溶かしてくれるような心熱くなったりしました。

では、昭和50年(1975年)〜昭和54年(1979年)の冬の名曲をどうぞ🎵


サボテンの花〜ひとつ屋根の下より〜 / 財津和夫 【セルフカバー】平成5年(1993年)4月21日リリース 【原曲】サボテンの花 / チューリップ 初回発売 昭和50年(1975年)2月5日リリース

作詞作曲:財津和夫

平成5年発売 財津和夫セルフカバーソロの平成盤の8cmシングルCD
昭和50年(1975年)チューリップ名義でリリースされた昭和盤ングルレコード

平成初期だった1993年4月にフジテレビ系で放送された大ヒットドラマ(江口洋介主演、最高視聴率37.8%を記録)「ひとつ屋根の下」のドラマの主題歌であり、ドラマ同様オリコン最高順位7位、60万枚を売り上げる大ヒットとなった。

平成初期に視聴率36.7%を叩き出した名作ドラマ「ひとつ屋根の下」脚本は野島伸司
江口洋介が演じるあんちゃんのセリフ「そこに愛はあるのか?」は流行語にもなった

「ひとつ屋根の下2」では同曲をチューリップ再結成で新たにレコーディングしたバージョンが使用されている。

財津和夫が在籍したチューリップというバンドが1975年にシングル発売した曲をソロとなってセルフカバーしシングルリリースしてリバイバルヒットさせた。

昭和盤(チューリップ)よりも平成盤(財津和夫ソロ盤)の方がヒットしたので知名度もあり幅広い層からの人気も高い。

同棲していたカップルが、冬の日に何気ない言葉からすれ違って別れてしまう。
彼女が去った部屋を自分も出ていく場面までその時の情景と後悔を描き、最後にはこれからの自分の未来へ希望を持って生きようと決意するまでを優しいメロディーに乗せて穏やかに歌い上げられている。

昭和時代に活躍したオフコースと並び、チューリップもポップかつ優しさに溢れる曲を多数世に送り出している。
小田和正氏と同様古くからの根強いファンに今も尚親しまれている。
両バンドと小田さん財津さんも根本はフォークであるが聴きやすく親しみやすく、時に重いロックサウンドで曲を演出している。

昭和の抒情的なフォークの匂いを残している名曲で、現在もカラオケで幅広い年層で歌われている。

私も93年当時、若干28歳で前々年に一人目の娘が生まれ”ひとつ屋根の下”親子三人暮らしていた頃で、ドラマを観て家族の温かさに感動してこの曲をカセットテープで車の中や職場の工場で聴いていましたね。
懐かしく自分も若く今や結婚して子供が二人いる娘の小さかった頃を思い出させてくれる名曲ですね。

なごり雪 / イルカ 昭和50年(1975年)11月5日リリース

作詞作曲:伊勢正三 編曲:松任谷正隆(初の妻のユーミン以外のアーティストの編曲を担当)

昭和50年盤シングルレコード イルカさん若い!このファッションはいかにも”昭和”ですな

レコーディングメンバーはアコースティックギター:吉川忠英、エレキギター:鈴木茂、ベース:宮下恵補、ドラム:村上ポンタ秀一といった豪華メンバーで構成され、伊勢正三が所属してたかぐや姫のオリジナルバージョンに比べかなりポップス調になっている。オリコン最高順位4位、オリコン1976年間順位11位、累計売上80万枚でイルカさん自身最大のヒット曲となった。

昭和50年代それまでのフォークブームから徐々にポップス調やロックが流行り出した日本音楽シーンの変革期に燦然と輝く冬の名曲である。

松任谷正隆氏のセンス溢れるアレンジがこの曲を際立たせていますね。流石です!

秋冬から初春の時期に若者が恋人との別れを機に大人へと変わっていく青春の風景が描かれている素晴らしい曲だ。

*2014年、原曲を歌ったかぐや姫とカバーしてこの曲をヒットさせたイルカとの貴重なライブ映像

それまで聴いた貧しい学生の生活感のある「神田川」や「学生街の喫茶店」とは明らかに異なる歌でしたね。

これを生み出したショーヤンこと伊勢正三さんは、その後80年代に入り数々のシティーポップを生み出している。

学生から大人になった渋い男のポップミュージシャンへと変貌したショーヤンは格好良く、多くのミュージシャンからもリスペクトされている。

同じグループメンバーだった南こうせつさんとは音楽的方向性も異なって見えましたね。
なんかかぐや姫のジョンレノンって感じの人かな。

中学3年生の時、卒業するにあたり各クラスで分散会というのをやった時に、他のクラスメート二人と一緒に、この曲を弾き語りした曲です。

あの日から44年も過ぎたが、当時からロック少年でフォークは軟弱者がやる音楽だと粋がって周りには言っていたが、この歌を実際に弾き歌ってみるとジャンルを超えた輝きを感じましたね〜。

当時は格好つけてそんなことは話は誰にもしませんでしたが…
サビの「去年より君は綺麗になった〜🎵」の歌詞とメロディーがう歌っていると沁みてくるのです。

冬の稲妻 / アリス 昭和52年(1977年)10月5日リリース

作詞:谷村新司 作曲:堀内孝雄

日本のフォークグループにしては洒落ていた昭和時代のアリス右から谷村新司さん中央は堀内孝雄さん左が矢沢透さん(ドラム・ピアノ)

オリコン8位 TBSザ・ベストテン5位

アリス初のヒット曲。5年間の下積み時代を経てこの曲で世間にアリスの名を認知させた。

それまでなかなか売れなくて崖っぷちのところで、リーダーの谷村さんが次のシングルは絶対ヒットさせるとミュージシャン生命をかけて制作された出世作である。

曲名の通り寒い冬の季節に、無名だったアリスが稲妻の如く現れ多くのオーディエンスにインパクトを与えた。
この曲のヒット後アリスは「ジョニーの子守唄」や「チャンピオン」等数々のヒット曲を世に送り出し、この曲の2年後には日本武道館公演を成功させた。

私もアリスを最初テレビのザ・ベストテンで観た時、帽子深めに被ったちょっと不良チックなファッションでギターをかき鳴らし歌うおじさん谷村さんには衝撃を受けましたね〜

アコースティックギターを持っているからフォークかと思いきや、他のフォークグループとは異なる模様の入ったギターを抱えて、ロックぽいファッションと曲調で歌う姿はそれまでにない雰囲気を感じましたね。

堀内さんもフォークギターは持っているが、唸るように歌うブルースみたいで新鮮に見えたグループでしたね。

私もアリス特に谷村さんが好きでレコードも買いましたし、当時ギターでよく弾いていました。

まぁとにかく中学1年生だった私にはこれまでにない異色のグループとして衝撃的で格好良かったです。

冬の寒さの中熱さを感じたのは、崖っぷちに見せた底力だったのでしょうね(笑)

安奈 / 甲斐バンド 昭和54年(1979年)10月5日リリース

作詞作曲:甲斐よしひろ

昭和54年発売のレコード盤 甲斐バンド13枚目のシングル

オリコン4位 ザ・ベストテン4位

甲斐バンド3曲目のベストテン入りを果たした曲。

このバンドも元は福岡のライブハウスでフォークバンドとして演奏しており、その名残を感じさせる曲調である。

この曲のアイディアは、当時全国ツアーをメインに活動していた事から立ち寄った函館のバーで歌詞を思いつきコースターの裏に書き留めたと後に甲斐氏が語っている。

日本語と英語どちらでもあるような名前にしたいと考えこの”安奈”という女性の名前のタイトルになった。

この曲には発売当時には誰も知らなかったエピソードがあり、レコーディングの際たまたまスタジオに現れた甲斐氏の友人の浜田省吾氏がバッキングのアコースティックギターを弾いている。
発売されたレコードには浜田氏の名はクレジットされてない、つまりノーギャラでの参加ということになる。

*1980年12月 DECEMBER'S OUTLAWS 1980 FINAL TOUR 日本武道館公演からの映像

しかし後年甲斐氏がこの出来事をテレビ番組で公表し、当時のレコーディングしたマルチテープ*❶から浜田氏のギタープレイの音のみを番組内で流している。
*❶マルチテープとは:レコーディングを行う際に、ドラム、ベース、ギター等、各楽器毎に独立させて録音する。通常24トラックで一本のテープに24の音を別々に記録する事が出来る。一つの楽器に対し1トラックを使用する事が可能。
甲斐さんが
「このギターは浜省だね〜上手いね、やっぱり歌える人が弾くと歌っているんだよね、ギターが…」
と表現し、絶賛している。

自分もこの曲も前述の「なごり雪」と同じく中3のクラス分散会で弾き語りをした思い出の曲です。

「安奈」は発売して即レコードを購入しました。
すぐさま自分のフォークギターで弾いて歌っていた大好きな曲です。

今回紹介した中で一番のお気に入りの一曲です♫

当時、中学の同級生だった友人から
「受験勉強中に聴いていたラジオから安奈が流れてきた時に、お前が歌っているのかと思ったよ〜声が甲斐よしひろにすごく似ているよね〜」
なんて嬉しいことを言ってもらい、調子に乗ってよく歌っていましたね。

そんな思い出もあるが、別れた恋人に汽車に乗って北へ向かい会いに行く、この情景がたまらなく好きでしたね。

いつの日かまた機会があれば、この曲を弾き語りで人の前で披露したいものです。
甲斐さんみたいな声と浜省みたいなギタープレイで(笑)

因みにこの曲の発売される17年前1962年にビートルズが米国歌手アーサー・アレキサンダーの曲をカバーし、シングル発売してヒットさせている。曲名は「Anna (Go to Him)」

あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます。
昭和の冬の名曲前編いかがでしたでしょうか。
またまた書いていてつい青春時代を思い出し長くなってしまいましたが〜(笑)
今回紹介した4曲はどれも私にとって思い出に残る名曲ばかりでした。
当時のレコードジャケットの画像と、発売時に近い時期のライブ映像動画等を載せました。

なんか昭和の温かみというか、まだ不完全が故の美しさみたいになものがありますよね。
まだ紹介したい曲がありますので、後編を楽しみにしていて下さい。
では、次回昭和の冬歌後編でお会いしましょう😎

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