菖蒲、灰とダイヤモンド/アンジェイ・ワイダ監督
10月にアンジェイ・ワイダ監督が亡くなりましたが、今ポーランド映画祭の中でワイダ監督の追悼プログラムが特集されていて、とりあえず2009年公開の『菖蒲』を見てきました。同名の小説と主演のクリスティナ・ヤンダの個人的な体験(彼女の夫でありワイダの撮影監督であるエドヴァルト・クウォシンスキの死)が重なり合う、普通の意味での映画とは少し異質な作品でした。それにしても美しい映像であり、また「歴史」の重さと痛みが伴う切実な映画です。
監督:アンジェイ・ワイダ 出演:クリスティナ・ヤンダ | パヴェウ・シャイダ | ヤン・エングレルト
『灰とダイヤモンド』(1958年)は、ドイツが降伏した1945年5月8日のポーランドが舞台。反政府ゲリラ兵の若者マチェクとウエイトレスのクリスティーナの恋は儚くも美しくそして悲しいものではありますが、だからこそ、その奥にある同じ国民を二分する戦争と歴史の不条理について深く心が揺り動かされる映画でした。
監督:アンジェイ・ワイダ 出演:ズビグニエフ・チブルスキー | エヴァ・クジジェフスカ
2016年12月7日鑑賞
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