ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実/ピーター・デイヴィス監督
連休の最終日、新宿武蔵野館で『ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実』(ピーター・デイヴィス監督)を見てきました。今年は1975年4月30日のベトナム戦争終結から40年目にあたりますが、この『ハーツ・アンド・マインズ』(1975年にアメリカで公開)はベトナム戦争を題材にしたドキュメンタリー映画の傑作です。今年公開された『アメリカン・スナイパー』もそうですが、この映画の影響無くしてアメリカ映画は語れないでしょう。とても辛い映画ですが必見。是非多くの方に見ていただきたい。ベトナム戦争時にはまだ報道の自由があったのですね。
アメリカにはこの映画のような「良心」も常に存在する国なのですが、忘れてはならないのはアメリカは「戦争をする」国だということです。40年前のリアリティーはそのまま現在に通じています。日本も決して無関係ではなく、ベトナムには沖縄から物資も運ばれ、戦争特需に沸きましたね。
映画でもわかるように全ての国民の賛成が無くても「戦争」はできてしまうのです。「ナショナリズム」を煽るとそれぞれの人は「それぞれの事情」で動き始めます。そしてアメリカという国は戦争に対する最終的な責任を問われたことはないのです。「普通の国」になるというのは、日本もアメリカにくっついて直接的に「戦争」に加担する国となることですよね。さて...。
監督:ピーター・デイヴィス
2015年5月6日鑑賞
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