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牡蠣工場/想田和弘監督

想田和弘監督の『牡蠣工場』を見る。相田氏はツイッターでフォローしているが映画を見たのは初めてだ。
http://www.kaki-kouba.com

岡山県の牛窓の牡蠣工場を撮ったドキュメンタリー。震災で被災し宮城県から移住してきた家族と牛窓の人たち、それに中国人労働者。本人は「観察映画」と呼んでいるが、初めに映画を見て感じたのは「画面の距離が近いな」ということな。かなり近い。話を聞き逃すまいと寄っていくので近くなるのか。相田監督は自分でカメラも撮る。ドキュメンタリーは基本的に少人数で動くだろうが、カメラを自分で回す監督は意外に少ないと思う。

画面の扱いなど、ちょっと素人みたいなパンをしたり、今そこで靴脱いで部屋に上がったでしょ!みたいな画面がガクンと揺れるのがわかったりもする。それはカットしないのだな。それがかえって監督自身の人柄が溢れ、なんだか結構良かったりもする。ツイートを読んでいると、どうやらこれまでほとんど映画やドキュメンタリーを見たことが無い人たちが、この映画に押し寄せたようだ。これはすごいことだ。

監督:想田和弘
2016年3月26日鑑賞

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