運び屋/クリント・イーストウッド監督
先日クリント・イーストウッド監督・主演の『運び屋』を見ました。原題は『THE MULE』。何しろ『グラン・トリノ』(2008年)以来のイーストウッド自らが主演する映画ですから見逃せないですよ!
前回の監督作が『15時17分、パリ行き』その前が『ハドソン川の奇跡』『アメリカン・スナイパー』『ジャージー・ボーイズ』『J・エドガー』(全部見てます)と、大なり小なり監督イーストウッドが追っているのはアメリカン・ヒーローなのですが、主演イーストウッドとなれば、やはり魂は『許されざる者』のカウボーイ(1930年生まれ88歳)。
今回の『運び屋』(Drug Mule)は、コカインの運び屋アール・ストーン(90歳)をイーストウッドが演じています。実話だそうです。元々は百合の新種を育てる園芸家で、外面は良いというのか家族をなおざりにして生きて(働いて)きたのですが、時代の流れについていけなくなり、ついには農園を手放すことになります。そこで...。
白人であり老人であり前科もなくスピード違反も無いと、なかなか捕まらないわけです。何しろチヤホヤされるのが大好きなので、ひとつひとつと「運び」を重ねていきます。そこのあたりの人物の「描き方」というのか「描かれ方」が最高です。さすがのイーストウッド。
年をとるとなかなか自分の価値観を変えられないものですが、こまごまとしたエピソードの中に気づきがあり、そして最後には一番大切なことを理解することになります。だからいくつになっても彼はヒーローであり、常にカッコいい憧れのクリント・イーストウッドなのです。超オススメです。
英語版のトレーラーを貼っておきます。
監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド | ブラッドリー・クーパー
2019年3月13日鑑賞
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