デザインの力でアーティストを目指す取り組み
こんにちは。写真家の久保秀臣です。
コロナの影響で、3、4、5月の3ヶ月間はほぼ撮影のお仕事はありませんでした。おかげで、金融機関に融資をお願いし多額の借金を背負っています。こう書くと、とてもマイナスなイメージですが個人的にはラッキーだったなと思っています。
というのも、コロナが流行する前から融資を考えその準備をしていたところだったのです。コロナのおかげで、申請も審査も全て電話と郵送で済み、且つ極めてスムーズに申請の満額を融資頂きました。コロナじゃなかったらこうはならなかったかもしれません。少なくとも手続きにはもっと時間がかかっていたでしょう。
しかも、考えていた新規事業の展開を改めて考え直すきっかけにもなり、より深く自身のやりたい形や事業同士の相乗効果などを考える時間にでき、とてもいい時間を持てています。今までのお仕事が少しづつ動き始めてきたので、グズグズはしていられないなというところです。
さて本題。
突然ですが、アーティストとデザイナーの違いって意識したことありますか?何となく絵を書いたり、物を作ったりするという共通点はあるなという印象ですよね。僕の解釈はこうです。
アーティストは、自己表現する人。
デザイナーは他者の問題を見つけ、解決する人。
ざっくりした答えですいません。これだけだと、多少の誤差というか誤解も生まれそうです。例を出しますね。
例えば、僕自身はカメラマンです。基本的には誰かの依頼を受けて、その方の求める写真を撮影して、満足いただけたらお金を頂戴することで生活しています。この時の写真は、表現の方法こそ多少の違いこそあれ、自己表現というよりは、他者の問題(綺麗な写真が必要という問題)を解決しています。
一方で、お金にはなりませんが海が好きで、数年に1回くらいの割合で海外に野生のアシカやイルカを撮影しに行ったりします。本当はこれでご飯が食べられればいいなぁ〜と思っています。誰からの制約も受けずに、好きな時に好きな写真を撮って、それで生活できる。自己表現だけで生きられるアーティストです。
ずーーっと長い間、僕はそうなれずにいました。単に努力が足りなかったし、自分を信じることができなかったからです。順番は逆ですね。信じられなかったから努力できなかった。
でも神戸市に住んでいてよかった。昨年、半年をかけて学んだRethink Creator Projectに参加させていただいたおかげで、「デザイン」を学ばせていただきました。いい仲間、先生に恵まれ1期生としての講座が終了後もチームとして活動しようと動いています。
僕が学ばせていただいたのはデザインですが、なりたいのは一般的に想像されるデザイナーではありません。あくまでカメラマンです。しかもアーティスト=自己表現で生活できる人としての。
どういうことか?
デザインを学ぶことで、他者の問題を見つけることができます。でもよく考えれば、見つめる対象は他者でなくても、自分でもいいんです。
どうすればアーティストとして活動できるか、できない問題点は何か
問題は簡単です。お金です。無名のカメラマンが写真買ってください、と言ってもそもそも芸術文化が低いとされる日本で、装飾用の写真なんて大して売れません。またコロナで大変な時期にそんな経済的・心理的余裕のある人も少ないでしょう。
そう考えると課題は大きく3点かなと思っています。
1 自分の知名度=ブランド・信頼を上げる
2 アート以外のものとして売る方法
3 コロナ第2波が来たときにも、利益を出せる方法でなくてはならない
長くなったので、続きは次回。