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リンク集: ジェンドリンの「再帰性」: その歴史的背景と独自性
ジェンドリンは、初期の代表作『体験過程と意味の創造』の第5章で「再帰性」というアイデアを導入し、これをその後の著作でさらに発展させました。以下では「再帰性」に関する一連のブログを紹介します。
まず、リチャード・マッキーオンとユージン・ジェンドリンの著作からの抜粋をまとめたかたちで、再帰性の背景を紹介しました。
マッキーオンの 「再帰的原理 」とジェンドリンの「再帰性」
概要: リチャード・マッキーオンの『哲学意味論』における「再帰的原理」と、ユージン・ジェンドリンの『体験過程と意味の創造』第5章における「再帰性」は、関連しているように思われます。さらに、両者がアリストテレスに言及する際に「再帰的」という用語がいかに多く使われているかを紹介します。
トマス・アクィナス、マッキーオン、ジェンドリン
概要: 「体験過程と意味の創造」の「第5章:普遍の原理:『IOFI』」におけるトマス・アクィナスについての言及は、ジェンドリンの哲学の師であるリチャード・マッキーオンの影響によるものと思われます。
デカルト、スピノザ、マッキーオン、ジェンドリン
概要: マッキーオンとジェンドリンの著作に共通する特徴は、デカルトとスピノザの考察において「再帰的」という用語が頻繁に使用されていることです。
次に、ジェンドリンの再帰性の独自性と新奇性を、彼の著作からの抜粋集というかたちで提示しました。
ジェンドリンの「再帰性」は何を意味しないのか?
概要: ジェンドリンの「再帰性」の概念には、マッキーオンの哲学史観の単なる反復には収まりきらない独自性があります。そこで、ジェンドリンが従来の「再帰性」概念に加えて修正した部分を明らかにします。そのために、「ジェンドリンの『再帰性』とは何ではないか」という問いに答えます。
産物だけでなくプロセスも: 「再帰性」へのジェンドリン哲学の貢献
概要: 前回の記事では、ラテン語に由来する「再帰的」という用語は、ジェンドリンが言いたいことを十分に表現していないと主張しました。しかし、この用語を使わなかったアリストテレスに対して、ジェンドリンはあたかも何の不満も持っていなかったかのような印象を与えてしまいます。そこで本記事では、アリストテレスや他の先行する哲学者と哲学と比較して、ジェンドリンの実践哲学の独創性や新奇性について論じます。