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πの日(3.14)に考えた円周率世界記録


グーグル、円周率31兆4000億桁を達成 世界記録更新

記事のポイント】
 ・小数点以下約31兆4000億桁まで計算し世界記録を更新
 ・これまでは、2016年に計算された約22兆4000億桁が最長
 ・計算には約111日間を要した
 ・計算には約111日間を要した

記事中の日経記者のコメントと思われるのが、

「新のクラウドコンピューター技術を駆使して実現しており、同社のクラウドの計算力を見せつけた格好」

え!?何がすごいの??

正直、この記事からは何がすごいのか読み取れませんでした。日経レベルの全国紙でも科学分野となるとちょっと記事が弱いと感じる時があります。

皆さんは、この記事をどう読まれたでしょうか?
今回の計算は、今まで一般的となっている計算方法を使った?(計算方法に革新があった?⇒そうならば、技術者がすごい)

以下は、コンピューターがすごいケース
桁数が多いのは、限られた時間範囲での話?(スピードが速いのか?それとも桁が多いことがすごいのか?)

スピード⇒前回はどれだけの時間で計算されたのか書かないとそもそも比較になってない

桁数が多いこと⇒桁数が多いこととコンピューターの処理能力の関係は?メモリに一時的に保存できることが多い?

22兆と31兆の違いはどれほどの差、進歩なのか?

まとめると、コンピューターがすごいの?人がすごいの?何がすごいの?これらの疑問すべてに記事は答えられてないと思うんです…

気になるからググってみた!!

ぐぐってきたら、以下のサイトが出てきました。

付録1 円周率計算の桁数競争

記事中の5.コンピューターの円周率の計算を見てみると

秒間(単位時間あたり)の演算回数に触れているし、
計算時間とセットで桁数が記事に書かれている

今回の記事でも、2016年時点で演算した総時間数は少なくとも記述してほしいなと感じます。

私のような円周率の計算が分かってない人にも、円周率の桁数更新の意味がちゃんと分かるように、時系列での進化をのせてほしい!というのが提案です

1945年 450桁 手計算 計算時間不明
1949年 2037桁 70時間(29.1桁/時間)黎明期のコンピュータ
2002年 1兆2411億桁 600時間(20.7億桁/時間)

つまり、2002年時点で、原子爆弾の開発がされていた時代のコンピュータの約1億倍の速さまで進化

科学技術関連の記事は分かりやすく書いてほしい!

円周率ならいいのですが、これが安全・安心に関わると桁数表示1つとっても大変な風評被害につながることもあるわけで、日本を代表する経済紙ならば、科学技術に関する表記・表現はもっとわかりやすく、誤解なく伝わる努力がほしいなと感じました

この記事せっかくなので、私立中学の算数の問題に出してはどうだろう?

【問い】円周率の計算は世界中で競争されており、80年代は日本が強い時期もあった。現在は主戦場は米国に移っている

この記事を読み、科学技術の進歩を伝える観点から課題はあるか?課題があると思われる場合はその点を指摘し、わかり易く伝えるための書き方を提案せよ、とか。

もちろんスマホは持ち込みOK。私の回答は上記。もっといい案あればぜひコメントお寄せください。

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