スタンスをとるために

何か意見を述べる際、ある意見に賛成しながら論拠を進めることをスタンスをとる、と表現する。

私はその様なスタンスをとるという行為が昔から、記憶がある中だと小学生の頃から苦手にしている。例えば高校時代の部活動においても、それなりに厳しい練習環境で本気で某大会に出場することを目指して取り組んでいたものの、「部活だけの生活は嫌だ」と思い練習外では部活外の活動(バンドやファッション)に精を出していたし、大学時代のゼミ活動でもジャンルは違えど同じような行為をしていた。

一方で、社会人になってみると、(少なくとも私が所属している業界では)スタンスを取ることが優秀なビジネスマンの証という共通理解はあるし、実際に活躍している方を拝見していてもその傾向は間違い無くあると思う。

その様な方々を見て、そして今でもスタンスを取ることが苦手な自分を見て、もう少し改善するためにはどの様にすれば良いかということを考えてみたい。
もちろん、小学校の頃から根差した価値観をすぐに変えることは難しいはずなので、少なくとも一定のテーマ毎にスタンスを取ることから始めていき、最終的に一貫したスタンスが取れる様な人間になれることを目指す、ボトムアップ的アプローチで進めることを想定する。

様々な取り組み方があるとは思うが、自分の中では仮説思考が有効なのだろうという結論に至った。すなわち、一つ一つの事象に対して「XXXであるはずだ」という仮説を持ちながら、その意見が正しいことを前提にしつつ話を進め、その一方で正しいことを証明するためのファクトを集めて保管していくアプローチである。
このアプローチが有効だと思う理由は幾つかあるが、一番自分にとって大きい点は、無理やり自分の意見を特定の意見に寄せる必要がある点である。この意見を寄せる行為自体がスタンスを取る行為につながるので、強制的なリハビリとして有効と考えた。

当たり前の結論になってしまった気はするが、どの様に自分の仕事・生活に仮説思考的アプローチを取り入れるかが重要である。まずは、毎日更新を目指すこのnote上でもスタンスを取ったうえで書く様にしていく。

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