Blue Giantを読んで想うこと

Blue Giantという漫画がある。割と知名度の高い漫画だと思うが、数年前から購入し、時間があるタイミングで読み返している。

大まかなストーリーとしては、高校時代にジャズのライブに参加し感銘を受けた主人公が世界一のジャズプレーヤー(サックス奏者)を目指す物語である。初期にあたる高校時代は闇雲に練習を重ねていたが、その過程で様々な人との出会いを通し、成長しながら舞台を変え、スケールを広げていくストーリー構成となっている。

この漫画を読む醍醐味は、(少なくとも自分にとっては)主人公のひたむきな努力の姿勢にある。舞台は地方高校から東京、世界と移り変わっていくが、主人公はどこにいても毎日練習を欠かさないし、挫折や成功体験を経ても世界一のプレーヤーになる夢をブレずに追い続けている。

そのような姿勢に感銘を受けたのち、さて自分はどの様にして毎日を過ごしているか、と振り返る。残念ながら、私は彼の様なストイックさを併せ持っていないし、更に言うとビジネスパーソンとして何が“練習”で何が“ライブ”になるのかもきちんと言語化できていない。この話は自分にとって課題と認識したので、改めて言語化はしておきたい。

少し考えてみる。余談ではあるが、私は一般的に言うところの戦略コンサルタントの端くれである。まだまだ駆け出しの身ではあるが、そのビジネスの特性上、求められる資質は“問題解決”であり、それが私にとっての“サックス”になると考えてよいだろう。更には、私としてはコンサルタントとなったからには、一定の成果を収めたいと考えるし、そういう意味では一流を目指して取り組み続ける必要があると思う。

そこから立脚して考えると、日常生活における行動指針が明確になってくる。一流のコンサルタントを目指すうえで、本を読み手法を理解するだけでは全く不十分であり、出会う全ての情報に対して構造的に理解し、論点を設定し、自分なりの仮説を持つ行為は息を吸う様に出来なければならないといけないと考える。そうした日々の行為の積み重ねの延長線上に仕事の成果があると考えるべきだろう。この辺りの具体的な行動計画・意識を保ち続ける仕組みづくりが必要になってくるはずだ。

結論は抽象的になってしまったが、Blue Giantを読みながらこの様なことを考える休日もまた良いものである。

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