#34 AI幻滅期、とな?

昨日の記事でも書いたのですが、日本はAI活用例(成功例)が少なく、AIに対する理解度も全体的に低いと感じています。

翻って、世界、特にアメリカと中国を見ると、AIやIoT等の研究やビジネス展開の勢いがすごいと感じます。

最近日本はこういった勢いがあまり感じられない気がします。実際、CEATECやヘルスケアITなど、AIやIoT関連の展示会に関して、おととしは非常に盛況だった一方で、去年は急速に規模が縮小している印象を受け、なんだかとてもガッカリしました。

ガートナーのハイプサイクル:AI幻滅期

そんな折、ガートナーというリサーチ会社から、日本においてはAIは「幻滅期」に入ったとの記事が載っていました。

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但し、前述したように特にアメリカと中国のAI開発競争は熾烈を極めているように見え、日本とこれらの国とではステージが違うのではないかと感じました(これについては後述)。

いずれにしろ、日本は世界のAI開発競争に遅れているようにも感じられるので、個人的には日本はAI開発競争に入っていくよりも、それらの技術を“活用したビジネスを構築する”ことに注力する方が良い(又はそのような道もある)と思いますが、いかがでしょうか。

下記の記事はこのような考え方に近いですが、記事の最後の部分を引用します。

「イノベーションというと、デジタルテクノロジーだけに目が行きがちであるが、デジタルテクノロジーそのものが「目的」なのではなく、デジタルテクノロジーを「手段」としてイノベーションを起こしていくことが、今後必要とされるイノベーションのひとつの形になるのではないかと思う。 」

私の立ち位置としては、AI技術者ではないので、世界中の優れた技術を活用してサービスやプロダクトをつくることを中心に、色々と考えていきたいと思っています。

アメリカでは2年以上前に「幻滅期」が!?

ところで、昨日の「AIの勉強を頑張ってみた!」という投稿にスキをしてくれた方のnoteを拝見したところ、アメリカでは2年前ぐらいに幻滅期を終えて、啓蒙活動期に差し掛かっていたようだ、と述べています。

ちょっと引用します。

私が2018年にアメリカで働き始めたときは、既にアメリカでは幻滅期を終えて、啓蒙活動期に差し掛かっていたように感じます。
対照的に、日本は人工知能(AI)が、「過度な期待」のピーク期の真っ只中で、多くの企業がこぞってAIへ多額の投資を行っていて、その違いに驚いたのを覚えています。

日本においてPoCがうまくいかない理由として多いものとして以下を挙げていますが、ここらへんは私の感覚と良く符合しますね(^^)

① AIに対する過度な期待で現実とのギャップが大きかった
② 目的が曖昧で初めてしまい、AIの費用対効果が合わない


最近、AutoML(自動機械学習)と呼ばれる技術が出てきているようですが、これが実用化されれば、専門的な知識がなくても機械学習モデルを自動でつくれるようになる可能性があるようです。

もちろん最初のコンセプトづくり等、核となる部分は自分たちでしっかり作り込まないといけないとは思いますが、この技術が実用化されれば、誰もがAI技術をサービスやプロダクトに“もっと容易に”組み込んでいくことができるようになると期待されます。

最終的にはワードやエクセルと同じように、誰もがAIを活用している時代が近い将来やってくるような気がしていますが、果たしてどうなんでしょうか?

いろいろと考えてみると面白いですね!

ではまた明日!

<了>

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