掃除屋さん


先日知人が掃除屋を始めると言い出した。冗談と思い気や個人事業主の届を出したらしい。謎の行動力に唖然とする。ノリと勢いに身を任せて考えるよりも先にまず行動…これは一種の才能でもある。何故ならリスクを恐れて何も行動しないのが動物の本能だからである。無料素材の画像をペタペタ貼り自分の携帯番号を記載しチラシを作成。会社のコピー機を使って数百枚印刷しポスティングする。舐め腐り切ったチラシにツッコミどころ満載だが、やらないよりはやった方がいいのは確かではある。無知とは時には無敵であるということを思い知らされた。後は知人のコネをあてにして紹介してもらえればラッキーみたいな感覚で過ごしている。大型受注が入ればプロを日雇で雇えばいいとか言って楽観的に事を進めている様だ。何もかも不足はしているがスタート地点には立っている。後先のことを考え過ぎるが余りスタート地点にさえ立てない輩で埋め尽くされているのが現状である。無能に指図されるのが嫌だ。いつかは独立起業したいとボヤいており、それを実現させる第一歩とも言える。不満を口にしたところで実行に移さなければ何も変わり映えしない生活が続くばかりである。独立起業したければそれを成し遂げる為のチャレンジをし続けなければならないということである。彼なりにリサーチをしているつもりらしいが余りにも甘過ぎる。競合や同業他社がどういったマーケティングで成約に結びついているのかやターゲットは誰なのかなどが余りにも不明確過ぎる。インスタもやっているらしいがそれも適当にアカウントを作っただけで、ライバルと呼ばれている奴等の真似すらしない。掃除している様子を動画に撮りYouTubeにリンクさせるという当たり前の行為すらも面倒くさいという理由でやらない。結局のところはお遊び感覚、ファッション感覚でしか無いということである。そんなド素人の学芸会に付き合う暇人はいない。と言いたい所ではあるが、別にこいつのコンサルでも無ければ上司でも無い。アドバイスする義理も無い。しかしリサーチとしてはとても興味深い。ド素人でも最初は身内や知人などのお手伝いから始まり、徐々に信用と口コミにより事業を拡大させるロードマップを引くことはいくらでも可能ではあるが、それは単なる知識でしか無い。知識とは人に与えて喜んで貰えて役立つことによって初めて価値が生まれる。頭の中に詰め込むだけでは単なる自己快楽であってオ○ニーでしか無い。アドバイスも必要としている人に話さなければただ単にウザいだけである。性格分析を学ぶことによって自分は石橋を叩かなければ前に進めないのかそれとも勢いに任せて行動出来るタイプなのかは理解することになる。恐らくコイツはENFPであり人当たりは良いが戦略はザルである。経営者は必ずしも現場のプロである必要は無い。経営に関する知識は勿論のこと適材適所を見極め人員配置役割分担のパズルをはめるだけである。いわば人間力というモノが重要になってくる。それらが欠けているから多くの企業は潰れていく。会社組織はチームプレーでもあり役割分担がきちんと活かせている所は上手くいっている。人当たりが良いなら必要な知識を持っている人材、現場のプロを雇えばいいだけの話である。1人で全てをやる必要は無い。何もかもが欠けている事業であっても1つ1つ着実に改善させていけばいいだけでありスタート地点に立たなければ改善させることすらできない。仮に失敗したとしても失敗という経験が財産になり次に何を補わなければならないのが明確になってくる。それらを言語化し記録しておくことでこれから新たに同じ事業を始めようとしている奴らにとってはかなり役立つ資料になり得る。人間とは1人では何も出来ないちっぽけな存在であるからこそ日々の小さな成長が価値ある存在へとなり得ることができる。AIの進化により雑用は全て奪われて未完成である人間の価値とは何かが問われる時代に於いて感情や成長などが挙げられるようなる。1人では何もすることができない以上人にお願いする能力も必要不可欠になってくる。その為にはテイカーは論外であり程よい距離感のギブ&テイクが重要になってくる。そこで返本性の原理なども上手く利用しなければならない。リアルだろうがオンラインであろうが相手が人である以上本質は同じである。掃除屋にしても話し相手にしてもお客さんに信頼してもらえれば注文は入るし不信感を払拭できなければ受注できない。それ以前に認知されなければ存在すら知り得ない。何かを新たにスタートさせるということは現状に何かしらの不満を抱えている場合が多い。その不満の度合いが多ければ多いほど原動力となってくる。何も新しいことを始めることができないというのは現状に満足しておりある意味幸せなのかもしれない。新たに何かを始めるというのは情報収集は勿論のこと体力も重

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