アナログ
世の中、デジタルが溢れている
かく言う私も、スマホやパソコンを使い
仕事も遊びも駆使している。
しかし、私の作り出すモノは
アナログなモノ。
私が作り出した「CLUE CARD」シリーズ。
アプリやオンラインゲームはなく
対面で時間を共有することを大切にしている。
この度、半年間続いた新しいお仕事が終わった。
国立大学の前期半年間
一コマの授業に関わらせていただいた。
すごい
レクリエーションゲームを作ろう
話の始まりは
経済学部・データサイエンス部の
一回生から四回生の履修希望者に対し
介護や福祉の専門家として
レクリエーションゲームを作る際への
助言が出来る人を探している。
と、問い合わせがきた。
もともとカードゲームを三作産み出している私。
そして、もともと
介護福祉士・ケアマネジャーである。
そんな、ひょんな繋がりで
大学での授業へアドバイザーとして
参加させていただくことになった。
私が伝えたいことは一貫して
誰かに少しだけ優しくできる世界
授業を通して、私の作成した
介護が楽しく学べる CLUE CARD
今を見つめ未来を描く CLUE CARD Rebornを
学生さんに体験いただいたり
高齢者についての知識を伝え
実際にイメージを広げていただき
ランダムに組まれた三人組のチームで
高齢者さんに体験いただくゲームを作成する
その過程をアドバイスとサポートをしていく。
高齢者への専門性を備えつつ
チームビルディングの過程を見守る。
毎週、授業が終わるたびに
担当教授と授業と同じ時間を費やし
ディスカッションと想いの共有をする。
色々なチームの形があり
就職活動もあり
来なくなる学生・遅刻する学生
チーム内の温度も様々
何故、この学びに参加しているのか?
中弛みがあったり
一喜一憂があったり
最終工程の際に伝えた。
「高齢者さんは学生が来るだけで
喜んでくれるし
忖度して楽しんでくれるだろう」
だけど、そうじゃなく
自分自身が楽しみ、安全性を考え
対象の高齢者さんが楽しかったと言えて
何かしら得るものがあるゲームを作れたか?
でも、最終的には
高齢者さんが楽しみ・喜んでくれるゲームは
出来上がった。
デイサービスの職員さんも喜んでくれて
作ったゲームを欲しいと言ってくれた。
デイサービスの職員さんにも
今までにない刺激になっただろう。
最終回は、今までゲームを作ってきた
チームを分解して
三チームに分かれて振り返りを行なった。
自分のチームはどんなことを考えたか。
自分はチームでどんな役割をしたか。
高齢者についての理解は深まったか。
この授業を通して得たものは何か。
などなど、学生と沢山話した。
私の想いが少しでも伝わったら
嬉しいなと思っている。
デイサービスの利用者さんは
認知機能も身体機能も人それぞれ。
そんな何人もの高齢者さんが
同じ空間にいる。
それに気づき
「デイサービスの職員さんは凄いなと思った」
と、言った学生がいた。
それが、よき気づきと感じ
嬉しく思った。
それくらい、色々な人がいる空間。
それが、「多様性」
それぞれが自分とは違う人
自分とは違う価値観に向き合い
気づき、気にかけることができる。
それが、
誰かに少しだけ優しくできる世界
今まで気づかなかったかもしれない
高齢者・子ども・外国人・障がい者という
自分とは違う人々に
自分と違う部分を受け入れ優しくできる。
そんな気づきが
これからの世を創る
若い人たちに伝えられていたら
私は幸せ。
私の作ったカードゲームの公認資格。
全て私の口から伝わっている。
だから、よき仲間を作りたい。
私はカードゲームを通じて
人との繋がりを作り・紡いできた。
だからこそ、今回、関東に出向いたけれど
沢山の方に再会することが出来た。
私が歩んできた
小さなアナログな一歩一歩は
間違いではなかった。
私が作り出したカードゲームが
沢山のモノを連れてきてくれた。
毎回そう思う。
だからこそ、沢山の感謝と
ふと思い出してもらえるような「気づき」を
紡ぎながら、まだまだ歩いていきたい。