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【辞】部活をやめた。その事実だけが残った。
あなたには家族以外に盆と正月に必ず会うひとがいるだろうか。
ありがたいことに僕にはいる。
高校時代1年だけ所属した部活の同期たちだ。
なかには中学の頃からの付き合いのやつもいる。
高校1年の11月、僕は突然部活をやめた。
理由はと聞かれれば、大好きだったサッカーが嫌になったとしかいえない。
中間テスト最終日、明日からサッカーが始まると思った瞬間他のことに一切がつかなくなるほど絶望感が僕を襲った。
直感的に悟った。あぁもうダメだと。
そこからは早かった。
その月のうちには退部届を出した。
心配だったのは部活の同期との関係だった。
僕はもともと友達が少ない。
別に1人でも学校生活をやって行く自信はあった。
ただ部活の同期ともう関わらなくなるのかも。
そう思うと少しだけ心が痛んだ。
だから頭の中でシミュレーションした。
みんなから関わられなくなることを。
それこそ何度も。
でもそれは杞憂だった。
彼らは何も変わらなかった。
何も言わずに突然去った元部員に、元部員が成し遂げようとすることに、彼らはかわらない応援を送ってくれた。
このお盆も彼らと会う。
多分彼らとしか会わないだろう。
高1の11月、僕は部活をやめた。
ただその事実だけが残った。
fin.
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