『実践事例からみるスクールロイヤーの実務』の感想をいただきました!
12月24日に発売した『実践事例からみるスクールロイヤーの実務』ですが、色々とご感想をいただいております。せっかくなので、ここにいただいた感想を記載させていただきます!
まずは、自分が修習時代の民事弁護の教官だった進士先生より、早速同書の感想をいただきました(さすが先生読むのが早い!!)。とても嬉しい書評をいただき、また、転載の許可もいただいたので、紹介させていただきます。
学校問題というと、古い知識で、いじめ、不登校、学級崩壊、非行くらいしかイメージしていませんでした。しかし、本書では、これらの問題への対処法が深化していると共に、学校事故、教員の労働強化(特に部活動問題)、モンスターペアレント対応、子供の多様性への対応、第三者委員会など、問題領域がさらに広がっていることを知りました。
しかし、本書で最も勉強になったのは、スクールロイヤーの立ち位置の話です。
「スクールロイヤー」は多義的であり、必要とされているのは、子供の最善の利益を念頭に、教育・福祉の視点を取り入れながら、法的観点から継続的に助言を行う弁護士であり、学校や教育委員会の顧問とは異なるという点です。これは目から鱗でした。この視点は、弁護士の力が求められる他の社会的事象においても応用できるものです。
さいたま市でスクールロイヤーをされている川原祐介弁護士からも以下のような感想をいただきました。
『実践事例からみる スクールロイヤーの実務』を拝読しました。
各問題に対するアプローチが詳しく説明されていて、本当に勉強になりました。
また学校の制度自体の説明もあり、とても参考になります。
スクールロイヤーでなくても、学校内の問題に取り組む際に参考になります。
いじめ問題に積極的に取り組み、さいたま市のスクールロイヤーもされている森田智博弁護士より、以下のご感想をいただきました。
スクールロイヤーの実務を読みました。
総論部分では、ソーシャルワークのモデルがあげられ、それがスクールロイヤーとしての視点につなげられているところがいいなと思いました。過去や因果関係といったマイナスに着目するだけでなく、これからなどのプラスにも着目していきたいですよね。ただ、プラスに着目することによって主権者教育とかまで行くと、生徒や教員にとって難しすぎてしまうかなと思うので、悩みどころです。
各論では、聞き取りのところで司法面接について触れたり、アンケートについての具体的な記述などがいいなと思いました。個人的には、家庭訪問の方法(単なるマニュアルではなく、基本的な方針なども)、教員のメモの取り方、いじめの学校調査の報告書の作成に興味があり、このあたりを深めたいと思います。
いろいろと刺激を受けました。ありがとうございました!
また、学童保育の問題に積極的に取り組まれている弁護士の鈴木愛子先生からも以下の感想をいただいております。
@onichang 鬼澤先生も書かれているこちらの本を読了。福祉的アプローチについても、法律的アプローチと並んで総論において取り上げられているのも特筆すべき点に感じました。(債務整理部門で福祉的アプローチの観点からの本の執筆者となったた身として)。また、学童保育でも、いじめ、支援員等から→ pic.twitter.com/7CkBDIJm72
— aiko/鈴木愛子 (@ponikitiai) January 3, 2020
子どもへの体罰やわいせつ事案、逆に子どもが支援員等に怪我を負わせるような例、虐待の疑いのある事案の発見、活動中の事故や熱中症、アレルギーへの対応等の問題も当然、起こるので。スクールロイヤーの視点からの対応解説は参考になるところが多かったです。
— aiko/鈴木愛子 (@ponikitiai) January 3, 2020
本当に、有難い限りです。
また、色々な方々の感想やご意見をいただきながら、議論を深めてまいりたいと思います!