複業で安定、起業で成長!収入アップのための戦略ー樺沢紫苑氏の「Web心理塾」にて
2024/9/21に開かれた、「今から準備する! 「複業・起業マインド」セミナー」に参加しました。
このセミナーでは、複業や起業に関心を持つ方々に向けて、単なる収入の増加だけでなく、自己実現ややりがいを追求するための具体的な方法を学ぶことを目的とした内容になっています。「複業マインド」と「起業マインド」を育てることで、リスクを最小限に抑えながら、自分自身のビジョンを現実化するためのステップを踏み出すための方法が示されました。
セミナーは、複数の収入源を持つことの意義や、会社に依存しない働き方を提案するだけでなく、実際に複業や起業に挑戦するために必要な準備や心構えを、講師陣の具体的な経験談や実践的なアドバイスを通じて学べる機会となっています。当日の学びを再度振り返りたいと思います。
1.樺沢紫苑氏
収入源と経済的自立
樺沢氏は、収入源は複数持つべきだとしています。これは、一つの収入源に依存するリスクを軽減し、経済的な安定を築くためです。特に現代社会においては、一つの企業や一つのスキルに依存することは、経済状況の変化や予期せぬ出来事によって大きな打撃を受ける可能性があります。複数の収入源を持つことで、こうしたリスクを分散し、安定した収入を確保することができます。
また、お金持ちになるためには起業と投資が重要であり、副業はその第一歩として位置づけられます。つまり、まずは副業を通じて収入源を増やし、将来的には起業や投資によってさらなる経済的自立を目指すことが重要となります。
副業のメリット
副業は、リスク回避だけでなく、自由な時間と働き方、自己実現など、多くのメリットがあります。本業以外に収入源を持つことで、精神的にも経済的にも余裕が生まれ、自分らしい生き方を実現できる可能性が広がります。例えば、時間に縛られずに働けるようになることで、家族との時間を増やしたり、趣味に没頭したりすることができます。
また、自分のスキルや知識を活かして副業を行うことで、新たな才能を発見したり、自己成長を実感することもできるでしょう。さらに、副業を通じて得た経験や人脈は、本業にも良い影響を与える可能性があります。
起業という選択肢
起業は、時間、人間関係、ストレスフリー、お金など、すべてを手に入れることができると樺沢氏は述べています。つまり、起業は人生における理想的な状態を実現するための手段の一つといえるでしょう。時間や場所に縛られずに、自分のペースで仕事を進め、人間関係のストレスから解放され、経済的な豊かさを手に入れることができます。もちろん、起業には困難やリスクも伴いますが、それを乗り越えることで、大きな達成感と満足感を得ることができます。
情報発信と起業のタイミング
Web心理塾では、情報発信をして人に教える立場になることを推奨しています。これは、情報を受け取るだけでなく、発信することで対価を得て、経済的自立を促すためです。情報発信を通じて自分の考えや知識を共有し、共感を得ることで、ファンを獲得し、ビジネスチャンスに繋げることができます。
また、起業のタイミングとしては、本を出す前に始めることが望ましいとされています。これは、出版前に情報発信を通じて自身の専門性を確立し、読者層を築くことで、出版後のビジネス展開を有利に進めるためと考えられます。出版は一つの目標ではありますが、それ自体がゴールではなく、情報発信を通じて築いた基盤を活かして、さらなるビジネス展開を目指すことが重要です。
起業のリスクとオンライン起業
従来の起業のイメージとは異なり、起業はノーリスクであると樺沢氏は主張します。特に、オンラインでの起業は、初期費用や固定費を抑え、場所を選ばずにビジネスを展開できるため、リスクが低いと言えます。また、オンラインビジネスは、時間や場所にとらわれずに働けるため、子育てや介護など、ライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができます。従来の起業は、店舗や事務所を借りたり、従業員を雇ったりする必要があり、多額の初期費用や固定費がかかることが一般的でした。しかし、オンライン起業では、これらの費用を抑えることができ、リスクを最小限に抑えることができます。
起業マインド
起業マインドとは、新しい価値を創造し、社会に貢献したいという強い意志と、それを実現するための行動力、そして柔軟な思考を持つことです。これは、起業を成功させるだけでなく、変化の激しい現代社会を生き抜くためにも必要な考え方と言えるでしょう。常に新しいことに挑戦し、変化を恐れず、柔軟に対応できる能力が求められます。また、社会に貢献したいという強い思いを持つことで、モチベーションを維持し、困難を乗り越えることができます。
キャリアとスキルの関係
キャリアよりもスキルが重要であるとしています。キャリアは過去の経験に基づくものですが、スキルは現在の能力を表します。起業においては、過去の経歴よりも、現在の能力やスキルが重要視されるということです。過去の成功体験にとらわれず、常に学び続け、スキルアップを図ることが大切です。特に、情報発信やマーケティング、コミュニケーションスキルなどは、起業において非常に重要になります。
起業の準備
企業の準備として、読書、セミナーへの参加、メンターを見つけること、仲間を作ること、情報発信をすることなどが挙げられます。これらの活動を通じて、必要な知識やスキルを習得し、起業に向けての準備を進めることができます。特に、読書は体系的な知識を得るために重要であり、セミナーへの参加は最新の情報を収集し、人脈を広げる機会となります。
メンターを見つけることで、具体的なアドバイスや指導を受けることができ、仲間を作ることで、情報交換やモチベーション維持に役立ちます。また、情報発信を通じて自身の考えや知識を共有し、共感を得ることで、ファンを獲得し、ビジネスチャンスに繋げることができます。
情報発信の重要性
情報発信は、最強の集客ツールであり、お金を稼ぐ手段でもあります。情報発信を通じて自身の専門性をアピールし、共感してくれる人々を集めることで、ビジネスの成功に繋げることができます。ブログ、SNS、動画など、様々な媒体を活用して情報発信を行い、ターゲット層にアプローチすることが重要です。情報発信は、一方的な発信ではなく、読者や視聴者とのコミュニケーションを図ることで、より深い繋がりを築くことができます。
SNSの活用
どのSNSを選んでも良いですが、これから始めるならX(旧Twitter)がおすすめとのことです。Xは情報発信や情報収集に役立ち、ビジネスチャンスを広げる可能性があります。短い文章で気軽に発信できるため、初心者でも始めやすく、フォロワーを増やすことで、情報発信の影響力を高めることができます。また、Xを通じて、同じ興味や関心を持つ人々と繋がり、コミュニティを形成することも可能です。
起業で成功するには
起業で成功するには、仲間を作り、協力し合うことが重要です。一人で頑張るのではなく、同じ志を持つ仲間と協力することで、情報交換やモチベーション維持に繋がり、困難を乗り越えることができます。ウェブ心理塾のようなコミュニティに参加することで、仲間を見つけ、共に成長していくことができます。また、成功している人の事例を研究し、彼らの戦略や考え方を取り入れることも有効です。失敗を恐れず、積極的に行動し、常に学び続ける姿勢が重要です。
2.後藤勇人氏
副業の可能性
副業は、人生を何倍も楽しめる可能性を秘めています。一つの仕事だけでなく、複数の収入源を持つことで、様々な経験を積み、学びを深めることができます。例えば、本業とは異なる分野の副業に挑戦することで、新たなスキルや知識を習得し、視野を広げることができます。また、副業を通じて出会った人々との繋がりは、貴重な財産となり、人生を豊かにするでしょう。一つの仕事に縛られることなく、自分の可能性を広げ、人生をより充実させることができるのが副業の魅力です。
時代の変化と副業の必要性
今の時代、一つのビジネスを極めることよりも、複数の収入源を持つことが重要です。これは、経済状況の変化や予期せぬ出来事に対応するためです。一つのビジネスに依存していると、そのビジネスが衰退したり、市場環境が変化した際に、収入が途絶えてしまうリスクがあります。複数の収入源を持つことで、こうしたリスクを分散し、安定した収入を確保することができます。また、複数のビジネスを持つことで、一つのビジネスで得た知識や経験を他のビジネスに活かすことができ、相乗効果を生み出すことも可能です。
弱者の戦略としての副業
副業は、資金や経験が少ない人でも始めやすいビジネスモデルです。特に、オンラインビジネスは初期費用や固定費を抑えられるため、リスクを軽減できます。また、自分のスキルや知識を活かして、コンサルティングやコーチング、オンライン講座など、様々な副業を行うことができます。インターネットの普及により、誰でも簡単に情報発信や商品販売ができるようになった現代社会において、副業は、個人が自分の力で収入を得るための有効な手段となっています。
リアルとWebの融合
リアルビジネスとWebビジネスを組み合わせることで、それぞれの強みを活かし、相乗効果を生み出すことができます。例えば、実店舗での販売とオンラインショップでの販売を組み合わせることで、顧客層を広げ、売上を伸ばすことができます。また、リアルビジネスで得た経験や知識をWebコンテンツとして発信することで、新たな顧客を獲得することも可能です。リアルとWebの境界線が曖昧になりつつある現代において、両者を効果的に組み合わせることで、ビジネスの可能性を大きく広げることができます。
コラボレーション
コラボレーションは、他人のスキルや人脈を活用できる効率的な方法です。自分一人で全てをこなすのではなく、得意分野を持つ人と協力することで、より質の高い商品やサービスを提供することができます。また、コラボレーションを通じて新たなビジネスチャンスが生まれることもあります。異なるスキルや経験を持つ人々が協力することで、新たなアイデアが生まれ、イノベーションが起こる可能性があります。
没頭できる楽しさ
ビジネスを成功させるためには、自分が没頭できる楽しさを見つけることが重要です。情熱を持って取り組むことで、困難を乗り越え、継続的な努力が可能になります。好きなことや得意なことをビジネスにすることで、仕事自体が楽しくなり、モチベーションを維持することができます。また、自分が心から楽しめるビジネスであれば、お客様にもその情熱が伝わり、共感を得ることができます。
副業を始める際の注意点
初期投資を抑え、最悪の事態を想定した出口戦略を用意しておくことが大切です。特に、初期費用のかかるビジネスを始める場合は、慎重に計画を立て、リスクを最小限に抑える必要があります。また、短期決戦で離陸し、自動化の仕組みを構築することで、効率的なビジネス運営を目指すことです。副業は、本業の収入を補完するものですが、本業に支障をきたさないように、時間管理やスケジュール調整をしっかりと行うことが重要です。
行動することの重要性
どんなに素晴らしいアイデアを持っていても、行動しなければ何も始まりません。失敗を恐れず、まずは最初の一歩を踏み出すことが重要です。小さなことから始め、少しずつ経験を積んでいくことで、自信をつけ、成功に近づくことができます。行動することで、新たな発見や学びがあり、成長することができます。また、行動することで、周囲の人々からの協力や支援を得られる可能性も高まります。
3.今井隆氏
企業マインド
企業マインドとは、困難に立ち向かうことではなく、むしろ、難しいことを避け、効率的に目標を達成するための考え方です。困難に正面からぶつかるのではなく、柔軟な発想で解決策を見つけ出すことが重要です。困難を乗り越えることも大切ですが、時には、困難を回避し、より効率的な方法を選択することも必要です。
起業の成功確率
多くの人の予想に反して、起業の成功確率は高いです。政府の支援策やオンラインビジネスの普及など、起業の環境は整備されつつあります。行動を止める思い込みを払拭し、積極的に行動することが成功への第一歩です。起業は、決して特別な人だけが成功できるものではありません。正しい知識と行動力があれば、誰でも成功する可能性があります。
お金を受け取ること、失敗を恐れないこと、正解はないという考え方
お金を受け取ることへの抵抗感、失敗への恐怖、正解を求める姿勢は、起業を阻む大きな要因となります。これらの思い込みを克服することが大切です。お金を受け取ることへの抵抗感を克服し、自信を持って対価を受け取ることで、ビジネスを継続し、さらなる価値を提供することができます。
また、失敗を恐れるのではなく、失敗から学び、成長する機会と捉えることが重要です。正解を求めるのではなく、常に試行錯誤を繰り返し、改善していくことで、より良い商品やサービスを生み出すことができます。
お客様視点の重要性
価値はお客様が決めるものであり、お客様のニーズを理解し、それに応えることがビジネス成功の鍵となります。お客様が何を求めているのか、どのような問題を抱えているのかを深く理解し、それを解決する商品やサービスを提供することで、顧客満足度を高め、リピーターを増やすことができます。お客様の声に耳を傾け、ニーズを的確に捉えることで、市場で求められる商品やサービスを提供することができます。
すべての人に受け入れてもらう必要はない
すべての人に受け入れてもらおうとするのではなく、自分のサービスを欲しいと思う人に届けられれば良いという考え方も重要です。ターゲット顧客を明確化し、そのニーズに特化した商品やサービスを提供することで、効率的にビジネスを展開することができます。すべての人に受け入れられる商品やサービスを作ることは難しく、時間もコストもかかります。ターゲット顧客を絞り込むことで、効率的にマーケティングを行い、顧客満足度を高めることができます。
結果を出すのはお客様自身
結果を出すのはお客様自身であり、100%の結果を出す必要はないという考え方を持つことも大切です。提供する商品やサービスは、お客様の行動や努力によって成果が左右される場合もあります。そのため、完璧主義に陥らず、お客様の状況に合わせてサポートしていくことが重要です。お客様の成功を支援し、共に成長していく姿勢が、長期的な信頼関係を築く上で重要となります。
完璧主義の罠
完璧主義に陥ると、行動に移すことが難しくなります。まずは小さく始め、改善を繰り返しながら成長していくことが大切です。完璧な商品やサービスを最初から提供しようとするのではなく、まずは最低限の機能を持ったものをリリースし、お客様の反応を見ながら改善していくことで、より良いものへと進化させることができます。完璧主義は、行動を遅らせ、機会損失に繋がる可能性があります。
テストと改善
ビジネスの成功には、テストと改善が不可欠です。お客様の声を聞き、市場の反応を見ながら、商品やサービスを改善していくことが重要です。アンケートやインタビューなどを通じて、お客様の意見を収集し、改善点を見つけ出すことができます。また、アクセス解析ツールなどを活用して、Webサイトやオンラインショップの利用状況を分析し、改善につなげることも重要です。お客様のフィードバックを真摯に受け止め、改善を繰り返すことで、顧客満足度を高め、ビジネスの成長に繋げることができます。
ルールと感情
ビジネスにおいてルールは後からついてくるものであり、最も重要なのは人の感情です。お客様の気持ちを大切にすることが、ビジネスの成功に繋がります。お客様が商品やサービスを通じてどのような感情を抱くのか、どのような体験をしたいのかを理解し、それに応えることで、顧客満足度を高めることができます。お客様との信頼関係を築き、長期的な関係を構築するためには、感情的な繋がりを大切にすることが重要です。
被害者意識の克服
起業家は、被害者意識を持たず、すべてを自分で何とかするんだという意識を持つことが重要です。問題が起きたときには、他人のせいにするのではなく、自ら解決策を見出すことが重要です。困難な状況に直面したときこそ、起業家としての真価が問われます。問題解決能力やリーダーシップを発揮することで、困難を乗り越え、ビジネスを成長させることができます。
桐ヶ谷淳一氏のお話
会社設立の簡素化
法人設立ワンストップサービスを利用すれば、パソコン上で簡単に会社設立の手続きを行うことができます。これは、起業のハードルを下げ、多くの人にとって起業を身近なものにするでしょう。従来は、煩雑な書類作成や手続きが必要でしたが、オンラインサービスの活用により、時間や手間を大幅に削減することができます。起業を検討している方にとって、これは非常に朗報であり、起業への一歩を踏み出す後押しとなるでしょう。
株式会社と合同会社
B2B取引を検討している場合は、信用度の高い株式会社がおすすめです。合同会社は設立費用が安いですが、信用度が低く、手続きが複雑な場合があります。株式会社は、社会的信用力が高く、銀行融資や取引先との契約など、ビジネスを進める上で有利になることが多いです。一方、合同会社は、設立費用が安く、手続きも比較的簡単ですが、社会的信用力が低いため、取引先によっては敬遠される場合もあります。起業する際には、事業内容や将来の展望などを考慮し、最適な会社形態を選択する必要があります。
会社設立の費用
会社設立には、登録免許税や定款認証費用など、一定の費用がかかります。これらの費用は、資本金の額などによって変動するため、事前に確認しておくことが重要です。資本金は、会社の規模や事業内容に合わせて設定する必要があります。また、定款は会社のルールを定める重要な書類であり、専門家に依頼して作成することも可能です。会社設立にかかる費用は、決して安くはありませんが、将来のビジネス展開を考えると、必要な投資と言えるでしょう。
バーチャルオフィス
バーチャルオフィスを利用して会社を設立することも可能ですが、融資や補助金の申請などを検討している場合は、注意が必要です。バーチャルオフィスは、実際のオフィスを持たずに、住所や電話番号などを借りることができるサービスです。初期費用を抑え、場所を選ばずにビジネスを始めることができますが、一部の金融機関や公的機関では、バーチャルオフィスでの登記を認めていない場合があります。バーチャルオフィスを利用する場合は、事前にこれらの点をしっかりと確認しておく必要があります。
代表取締役の住所非表示
2023年10月から、代表取締役の住所を登記簿謄本に記載しない制度が始まります。これにより、プライバシー保護が強化されますが、一部の金融機関では、融資の際に追加書類を求められる可能性があります。この制度は、個人情報保護の観点から導入されましたが、一部の金融機関では、代表取締役の住所を確認することで、信用リスクを評価する場合があります。そのため、融資を検討している場合は、事前に金融機関に確認しておくことが重要です。また、住所非表示制度を利用する場合は、本人確認書類の提出など、追加の手続きが必要になる場合があるため、注意が必要です。
以下、桐ヶ谷氏のブログ、YouTubeも参考になります。
全体を通して
私も企業の人事支援の活動を継続していますが、全体を通して、非常に多岐にわたる重要な点を含んでおり、改めて大きな学びがありました。再度考察してみます。
多角的なアプローチ
今回は、樺沢氏、後藤氏、今井氏、桐ヶ谷氏という異なる専門性を持つ4人の講師が、副業・起業に関する様々な側面を扱いました。樺沢氏は情報発信と企業マインドの育成、後藤氏は実践的な副業構築方法、今井氏は起業家精神の育成、桐ヶ谷氏は法的側面からのアプローチと、それぞれが独自の視点から副業・起業について語りました。これにより、参加者は起業や副業に関する包括的な知識と視点を得ることができました。
例えば、情報発信の重要性、リスク管理の方法、価値提供の考え方、法人設立の具体的手順など、起業・副業に関する様々な側面をカバーしています。これは、参加者が自身の状況や目標に応じて、必要な情報を選択的に吸収し、活用できるという点で非常に有益です。また、異なる視点からの情報提供は、参加者の思考の幅を広げ、新たな可能性や方向性を見出すきっかけにもなったところです。
理論と実践の融合
各講師が理論的な知識だけでなく、自身の経験や具体的な事例を多く取り入れたことで、参加者は実践的な知識を得ることができました。これは、実際に副業や起業を始める際に直接役立つ情報となります。
例えば、樺沢氏の情報発信戦略や、後藤氏の副業構築の具体的手順、今井氏の価格設定の考え方、桐ヶ谷氏の会社設立の実務的アドバイスなど、すぐに実践できる情報が多く含まれていました。理論だけでなく、実際の成功例や失敗例、具体的な数字なども示されたことで、より現実的に自身の状況に当てはめて考えることができました。
また、各講師の経験に基づく「暗黙知」的な情報も多く含まれており、書籍やウェブサイトだけでは得られない貴重な知見を得られたと言えます。例えば、顧客とのコミュニケーションの取り方や、ビジネスにおける判断の基準など、実践から得られた洞察は大きな価値がありました。
マインドセットの重要性
特に樺沢氏と今井氏の講演では、起業や副業成功のためのマインドセットの重要性が強調されました。これは、単なるスキルや知識だけでなく、心構えや考え方の重要性を認識させる効果がありました。
具体的には、失敗を恐れない姿勢、顧客視点でのビジネス展開、自己価値の認識と適切な対価の受け取り方、継続的な学習と成長の重要性などが挙げられます。これらのマインドセットは、ビジネスの成功だけでなく、個人の成長や人生の充実にも大きく寄与する要素です。
また、従来の「雇用者マインド」から「起業家マインド」への転換の重要性も強調されました。これは、単に副業や起業を始めるだけでなく、自身のキャリアや人生全体を主体的に設計し、管理していく上で非常に重要な視点です。このような考え方の転換は、人生観や価値観にも大きな影響を与えるものでした。
リスク管理と現実的アプローチ
後藤氏と桐ヶ谷氏の講演では、起業や副業におけるリスク管理と現実的なアプローチの重要性がなされています。これにより、夢物語ではなく、現実的な視点で副業や起業を考えることができる内容です。
例えば、後藤氏は副業開始時の小規模なテストの重要性や、段階的な拡大戦略について詳しく説明しました。また、桐ヶ谷氏は会社設立時の法的リスクや、バーチャルオフィス利用時の注意点など、実務的なリスク管理の方法を具体的に提示しました。
これらの情報は、過度に楽観的になることを防ぎ、同時に過度に悲観的になることも避けるバランスの取れた視点を提供しました。リスクを適切に認識し、管理することで、より持続可能な形で副業や起業に取り組むことができるようになります。
また、現実的なアプローチとして、初期投資を抑える方法や、固定費を最小限に抑えるビジネスモデルの構築など、具体的な戦略も提示されました。これらは、特に初めて副業や起業に挑戦する人にとって、大きな安心感と実行可能性を与えたことと思います。
最新情報の提供
特に桐ヶ谷氏の講演では、会社設立に関する最新の法制度や手続きについての情報が提供されました。これは、参加者が最新の状況を踏まえて意思決定を行うのに役立ちます。 具体的には、法人設立ワンストップサービスの利用方法や、代表取締役の住所非表示制度、電子定款認証の普及状況など、最新の動向が詳しく解説されました。
これらの情報は、会社設立のハードルを下げ、より多くの人が起業にチャレンジできる可能性を示唆しています。また、このような最新情報の提供は、ビジネス環境が常に変化していることを参加者に認識させる効果もありました。法制度や手続きの変更だけでなく、テクノロジーの進歩やマーケットの変化など、ビジネスを取り巻く環境が常に変化していることを理解し、それに適応していく重要性が認識できました。私も知らなかった情報が多かったので、今後の活動に活かして行けそうです。
多様な選択肢の提示
講演全体を通じて、副業や起業の多様な形態や方法が提示されました。これにより、自分に最適な方法を選択する際の判断材料を得ることができます。
例えば、情報発信ビジネス、コンサルティング、オンラインショップ、技術提供型の副業など、様々なビジネスモデルが紹介されました。また、個人事業主として始めるか、最初から法人化するかなど、事業形態の選択肢についても詳しく解説されました。 これらの多様な選択肢の提示は、参加者に「自分にもできそうだ」という希望を与えると同時に、自身の強みや興味、生活スタイルに合わせた最適な方法を選択する重要性を認識させました。また、一つの方法にこだわらず、状況に応じて柔軟に方法を変更していく可能性についても示唆されており、柔軟な思考を促す効果がありました。
行動を促す効果
各講師が具体的な行動ステップや始め方を提示したことで、実際の行動を促す効果があったと考えられます。 例えば、情報発信を始めるための具体的な手順や、副業を始める際の小さな一歩の重要性、会社設立の具体的な手続きなど、すぐに実行に移せる情報が多く提供されました。これにより、「何から始めればいいかわからない」という初心者の不安を軽減し、具体的な行動を起こすきっかけを提供しました。
また、各講師が「まずは小さく始めること」の重要性を強調したことで、参加者は完璧を求めすぎずに行動を起こすことの大切さを理解したでしょう。これは、多くの人が陥りがちな「準備不足」や「完璧主義」による行動の遅れを防ぐ効果があったと考えられます。
継続的な学習の重要性
全体を通じて、起業や副業の世界が常に変化していることが強調され、継続的な学習の重要性が参加者に認識されました。 各講師が、自身も常に学び続けていることや、新しい情報やスキルを吸収することの重要性を強調したことで、参加者は「学び続ける姿勢」の重要性を理解したでしょう。
これは、単に今回の講演で得た知識だけでなく、今後も自主的に学習を続けていく必要性を認識させる効果がありました。 また、学習の方法についても、書籍やオンライン講座の活用、実践を通じた学び、他の起業家との交流など、様々なアプローチが提示されました。これにより、自分に合った学習方法を選択し、継続的に成長していく方法を見出すことができたはずです。
自己実現の手段としての副業・起業
単なる収入増加の手段としてだけでなく、自己実現や社会貢献の手段として副業や起業を捉える視点が示されました。 各講師が、自身の経験を通じて、副業や起業が単なる金銭的な成功だけでなく、個人の成長や社会への貢献、自己実現の手段となり得ることを強調しています。副業や起業を、より大きな人生の目標や価値観と結びつけて考えることができるようになりました。
例えば、自分の興味や才能を活かしたビジネスの構築、社会問題の解決に貢献するビジネスモデル、自分の経験や知識を他者に伝えることでの社会貢献など、多様な形での自己実現の可能性が示されました。
これは、「なぜ副業や起業をするのか」という根本的な問いを投げかけ、より深い動機づけと長期的なビジョンの形成を促す効果があったといえます。